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エレベーター内での恐怖! もしもこんな人と二人っきりになってしまったら……。

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 エレベーターという密室で不審者と乗り合わせてしまったら……あなたはどうしますか? 男性ならともかく女性は体力的にも男性には劣りますよね。何かが起こった時にとっさに機転がきく人のほうが少ないかもしれません。

  •  最悪な事態を回避できるほど気持ちの余裕も、逃げられる場所もないエレベーター内。特に子どもや女性は、犯罪者の標的になりやすく、たとえ防犯カメラが設置されていたとしても、犯行が判明する前に逃亡されてしまうため、痴漢や暴行などエレベーターが犯罪の舞台となるケースもあります。

     そんなエレベーターで起こりうる出来事を漫画にしたバラシ屋トシヤさんの「エレベーターで見知らぬ人にいきなり言われたら嫌なセリフベスト3」が、話の展開はシュールだけど、こんなおじさんと二人っきりにされたら……と想像してしまうほど、なんだか怖さが際立っているんです。

     登場人物は、女の子とおじさん。おじさんが女の子に声をかけるという共通シチュエーションで3場面展開します。

    ■第3位 大の大人から意味不明なことをお願いされる

     まず、3位にあがったのは「あの…。迷子センターに連れてってもらってもいいですか?」。

     女の子側ではなくおじさん側が迷子センターに連れて行けと求めているわけです。百歩譲ってこの男性が記憶喪失だったとしても、真顔で言われた時には、本当にダッシュで逃げたい気持ちでいっぱいになりそうです……。

    ■第2位 唐突に身の上話をしてくる

     次に2位は、「ぼく…三つ子なんですよ」。思わずえ?となりますよね。何故このタイミングで三つ子宣言?!とツッコミを入れたくなるほど。個人的にはこの状況に背中がゾワゾワしました。エレベーターの外に出たら、三つ子のあと2人が出てきて……と想像がどんどん膨らんでしまいます。

    ■第1位 やけにリアルな発言に戦慄

     そして栄えある?1位は「…もし今エレベーターが停止して助けが来なかったら、二人でしばらくサバイバルだね」。
    これはリアルすぎて嫌!この不審者はもうエレベーターに乗る前から彼女をロックオンしてること間違いなしですね。恐らく第3位、第2位とは全く違い、犯罪目的で女の子に接近してきた常習犯に思われます。

     バラシ屋トシヤさんにエレベーターを題材にした漫画を作ったきっかけを伺ったところ「実体験って訳ではないですが、僕は男なので女性とエレベーターで二人っきりになってしまったとき、もしかして怖がられてるかも…とよく考えます。もし逆の立場であれば怖いと感じるからです。(漫画を作るうえで)更に何を言われたら一番怖いかなぁ…と考えました。もちろん、実際には言いませんし、みなさんにも言って欲しくはないです」と、女性目線で想像してつくったものだと教えてくれました。

     漫画を描き始めたのは藤子・F・不二雄先生に影響を受けたからだと言い、「ギャグとホラーを往き来するような漫画が描きたいです」と仰っています。実際本作ではそれを表現したものとなっており、面白いけれど、怖い。ジョークの中にちょっとしたリアルが潜むことで本来の恐怖が際だって表現されているように感じました。

     ちなみにこの漫画のようなケースが実際にあった場合、そもそも乗る前から注意する必要がありますが、万が一、不審な人物と乗り合わせてしまったら……「相手に失礼かもしれない」と思う必要はなく、エレベーターのボタンを全部押してでも止まった階で即降りるようにしましょう。いつも自分の身は自分で守るという心構えが大切ですね。

    <記事化協力>
    バラシ屋トシヤさん(@B_toshiya)

    (黒田芽以)

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