ここ数年、多くの人々を悩ませている問題の1つは、ストローの素材ではないでしょうか。環境に配慮するなら紙ストローの方がいいのかもしれませんが、時間がたつとふやけるし紙の味がするしで、プラスチックストローには遠く及びません。
そんな中、ファミリーマートから、紙でもプラスチックでもない“第3のストロー”が登場しました。
■ SNSでの反響を受け、ファミリーマートの“食べられるストロー”が販売地域を拡大
ファミリーマートが7月22日から店舗・数量限定で発売を開始したのが、ブルボンが手掛けるストロータイプのクッキー「コロネクッキー」です。価格は税込76円。
2023年から北日本地域のファミリーマート限定で販売し、可愛らしいユニークな発想とかわいい見た目がSNSでも話題に。そうした反響を受け、7月に満を持して販売地域が拡大。北海道・東北地方・関東地方の約6800店舗で購入できるようになりました。
筆者も早速近所のファミリーマートに足を運んで、「コロネクッキー」を入手。こちらを使って実際にアイスカフェラテを飲んでみることにします。
「コロネクッキー」の長さは、ファミリーマートのアイスカフェラテのMサイズカップの倍ほど。自宅にあった普通のプラスチックストローよりは、ほんの少し短いものの、ストローとしては充分な長さです。
太さの方はプラスチックストローよりもふた回りほど大きいでしょうか。タピオカドリンク用のストローよりも太いかと思われます。
また強度については普通に取り扱っている分には折れたり、欠けたりの心配はしなくても良さそうです。筆者は撮影中に何度か倒したり、落としたりしたのですが、無傷でした。
■ 強度も充分、味への影響もなし!吸い心地はほとんど問題なしだが、太さが気になる
それではいざ、カフェラテへ。
実際にさしてみると、ビジュアルは思いのほかストロー。違和感がありません。
すすってみると、太さがあるせいか、一度に口に入ってくる量がかなり多め。いつものストローの要領ですすってしまうと、むせるかもしれません。
普通よりも太いという一点を除けば、吸い心地はまったく問題なし。クッキーでできているので「吸うとちょっと甘いのかな?」と思っていたのですが、まったくそんな事はありませんでした。クッキーの味はまったくしません。
なので「コーヒー飲みたいけどブラック無糖派だからなあ」という人も安心して使うことができると思います。
しかしあまりに味がしないので「これ本当にクッキーか?」と、途中から疑問が湧いてきてしまった筆者。
ストローを取り出して、カフェラテに浸った底の方を齧ってみます。あ、クッキーだ。甘さ控えめの美味しいクッキーです。数分カフェラテに浸っていたのに、ザクッとした食感をしっかりと感じることができます。
美味しいのでこのままクッキーだけ食べ進めたいのですが、クッキーを食べると当然短くなってしまうので、気をつけなければならないところ。食べれば食べるほど、飲みにくくなります。
ファミリーマートのリリースによると、この「コロネクッキー」の使用時間の目安は15分。
筆者は10分弱くらいで1杯を飲みきったのですが、最後まで「コロネクッキー」はふやけることはなく、サクサクした食感もちゃんと残り続けていました。
そして飲み終えた後はクッキーを食べてごちそうさま。美味しく飲めるし、ストローも残らない。最強のストローかもしれません。
ただ、あえて気になる点を挙げるとすれば、やはり太さ。細口で少しずつ吸いたいと思ってしまいました。おそらく強度などの問題で難しいのでしょう。
クッキーでできた食べられるストロー「コロネクッキー」。今後の広がりにも期待したいところです。
(ヨシクラミク)