十数年前に、話題になった仕掛け絵本があります。「オズの魔法使い」や、「不思議の国のアリス」などの児童文学を、精巧な仕掛け絵本にしたものです。その仕掛けは、とても細やかな作りになっていて、発売当時に大きな話題となりました。筆者は「不思議の国のアリス」が大好きだったのですが、当時娘らは何でも壊すミニ怪獣真っ盛りの幼児。本を買うのを断念した覚えがあります。そんな、素敵な仕掛け絵本を娘から守ったパパのツイートが話題になりました。

 

娘「パパ、本棚にステキな本がある!この本どうしたの?」

父「その昔、この家には怪物がいて、家中の全てを破壊しかねぬ有様だった。我々は怪物の手が届かぬよう、この本を高い所に封印した。お前は成長し、今日、封印された本に気づいた。おめでとう娘よ」

娘「怪物は?」

父「今も目の前にいる」

 そんな会話を、仕掛け絵本の写真と共にツイッターに投稿したのは、ツイッターユーザーの“過食弁護士”さん。確かに、そこに映っている仕掛け絵本はとても緻密な作りの、「オズの魔法使い」。娘さんの「怪物は?」の問いに対し、「今も目の前にいる」と言う返し。当時何でもかんでも壊しまくった幼児時代の娘たちと重なりまくってしまい、思わず共感。普通の絵本でもビリビリに破かれ、幼児雑誌はボロボロになり、オモチャでさえ無事だったものはごく僅か。そんなやんちゃな娘たちだったので、このお父さんの気持ち、本当によく分かります。

 「子供は容赦ないですからなー(笑)」「うちも飛び出す絵本買いましたが、怪物にボロボロにされました。」「なるほど、我が家にも時々カワイイ怪獣が来ます。」と、ちっちゃな子どもの容赦なさに共感するリプライがこのツイートに。子どもの性格にもよりますが、ホント、幼児って容赦ないです。この仕掛け絵本、1冊4000円以上するんですよ。怪物の魔法が解けてプリンセスになった今なら、安心して娘さんにこの仕掛け絵本を渡す事ができるかもしれませんよね。

<記事化協力>
過食弁護士さん(@juntaba1)

(梓川みいな)