株式会社ツムラは、20代~60代の男女3000人を対象に「第6回 なんとなく不調に関する実態調査」を実施しました。
その結果、「病気というほどではないけれど、なんとなくダルい」「やる気が出ない」……といった、「なんとなく不調」を感じている人が、全体の約8割にのぼることが判明。現代人を悩ませる不調の正体と、そこに深く関わる「睡眠」の実態が浮き彫りになりました。
■ 30代女性の約9割が「なんとなく不調」を感じている
ツムラでは、自覚しながらも我慢しがちな症状や、病名のつかない不調を「なんとなく不調」と定義しています。2025年の調査によると、この「なんとなく不調」を感じた人は77.6%。2023年以降、3年連続で約8割という高い水準で推移しています。
特に女性の割合が高く、男性72.2%に対し女性は83.0%。中でも30代女性は88.3%と、およそ9割が何らかの不調を抱えていることが分かりました。
具体的な症状のTOP5は1位「疲れ・だるさ」(54.1%)、2位「目の疲れ」(51.0%)、3位「肩こり」(49.9%)、4位「頭痛」(48.4%)、5位「寝つきにくい・目覚めが悪い・眠りが浅い・不眠」(40.0%)となっています。
■ 「睡眠不足」が不調の大きな原因に
では、なぜこれほど多くの人が不調を感じているのでしょうか。原因として挙げられた第1位は「加齢」(35.1%)でしたが、僅差の第2位にランクインしたのが「睡眠不足」(33.4%)です。
調査によると、睡眠の悩みがある人のうち、85.3%が「睡眠の悩みが『なんとなく不調』につながると思う」と回答。逆に、76.1%が「『なんとなく不調』を感じた日は睡眠の質が下がると思う」と感じており、睡眠と不調が互いに悪影響を及ぼし合う「負のループ」に陥っている現状が見て取れます。
また、睡眠の悩みがある人は、身体的な辛さだけでなく、「イライラ感」や「不安感」、「憂うつ」といった精神面での不調も強まる傾向にあるようです。
■ 連休中の「長時間スマホ視聴」や「寝だめ」が影響?
連休の過ごし方にも注意が必要です。「連休中・連休明けは睡眠のリズムが崩れやすい」と感じる人は56.7%。さらに、「連休中・連休明けは『なんとなく不調』が起きやすい」と感じる人も53.2%と半数を超えています。
睡眠の質を低下させてしまった「連休中にやりがちな行動」としては、1位「スマホやテレビを長時間見る」(37.4%)、2位「睡眠の乱れ(夜更かし、朝寝坊、寝だめなど)」(34.7%)、3位「外出せず家の中でダラダラしてしまう」(34.1%)が上位に挙がりました。
休日に体を休めるつもりが、長時間のスマホ視聴や不規則な睡眠によって、かえって不調を招いている可能性があります。
また、今回の調査で興味深いのが、不調への対処法として「AI」を活用する動きです。
不調を感じた際の対処法として「AIに相談する」と答えた人は全体では8.5%ですが、20代では16.0%、30代では13.2%と、若い世代を中心に新しい相談手段として定着しつつあるようです。
■ 専門家「睡眠は時間より『深さ』が重要」
精神科医の酒井和夫氏によると、スマホの使い過ぎは目の負担から全身の不調につながる可能性があるとのこと。また、睡眠については「短くても長くても健康的ではない」とし、脳波がゆっくりになる「深い眠り」の総和が重要だとしています。
「早く寝なければ」というプレッシャーが逆に眠れない状況を作ってしまうこともあります。ストレッチや入浴でリラックスする、スマホから離れる時間を意識的に作るなど、できることから「睡眠の質」の見直しを図ってみるといいかもしれません。


















































