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コミケ席巻した小林幸子、紅白ボカロ曲で3年ぶり復活か?

小林幸子 若者の間では「ラスボス」と呼び親しまれる、演歌歌手の小林幸子さん(60)が8月17日の同人誌即売会『コミックマーケット86』3日目に一般サークルとして初参加を行った。

 当日小林さんは、一般サークル専用の通路から他参加者とともに入場。入場の際には、荷物運びも自分で行うなど、演歌界の大御所という立場は封印し、あくまで“サークル参加者”として振る舞っていた。

  • 【関連:小林幸子様、「歌ってみた」動画ニコニコに初投稿】

    ■徹底した配慮で周囲からは好印象

     小林さんのサークル『5884組』の周辺のサークル関係者によると、3日目開会前には、周辺サークルの挨拶回りも小林さんが直々に行ったという。

     開始してからは、徐々に長くなる列に対し、協力者や5884組サークルメンバー?らの力を借りつつ周囲に迷惑をかけない見事な列さばきも見せた。列に並んだ人からの話によると、「ここまでの列に並んだことはない」としながらも「誘導はスムーズで特に混乱もなかった」と語っている。

     CDの頒布にあたっては、報道などでも知られる通り本人直々に行い、一人一人の購入者と話す場面もみられた。
    また当日訪れたマスコミに対しては、並ぶ人の姿が映らないよう、壁側の斜めからの撮影に限定するなど、マスコミ対応も万全。「プロの仕事」を余すところなく披露し、大きな混乱を起こさないための徹底した配慮が見られた。

     小林さんがコミケ初参加を発表した際ネットでは、「演歌界で大御所でもコミケにお客さんはいません!VIP待遇は期待しないよう」「客気分で来られても困る」など、きつい言葉がSNS上には並んだが、実際蓋をあけてみると「さすがプロの仕事」「参加前はどうなることか心配だったけど、キャリアを考えると心配すること自体失礼だったんだなと思う」「ドサ周りで培った経験がものを言ってる」「小林幸子、イメージあがった。」など好印象を受けたという意見が多く見られた。

     この日小林さんは用意した1500枚を、購入者一人ずつとコミュニケーションをとりつつゆっくり販売したものの、それでも約3時間で完売させた。
    完売した時点でまだ周囲に残っていた人達には、一人ずつ声をかけ喜ばせる場面も。しかし、販売が終了しても人が続々集まり続けるため、さらなる混乱を避けるため早々に片付けを行い、撤収する姿が見られた。

    ■小林幸子人気に紅白復活の噂も

     昨日一部で報道されたが、今年年末に行われる「NHK紅白歌合戦」の2年ぶりの出場が急遽検討されているようだ。今年は『アナと雪の女王』が目玉として登場することは、早々に噂されていたが、もし小林さんが今年出場するならば3年ぶりの復活となり、間違いなくこちらも目玉の一つとなる。

     小林さんは2012年4月頃に個人事務所内でのトラブルが公となり、以来2012年・2013年と2度の紅白出場を逃している。
    報道によるとNHKは、紅白の目玉、美川憲一さんと小林幸子さんの豪華衣装対決を復活させようとしているという。

     編集部独自に行った周辺取材によると、今回小林さんの出場検討の背景には「ネット上での、異常な人気の高さが影響している」という話が聞こえてきた。

     小林さんは昨年9月、ニコニコ動画に『「ぼくとわたしとニコニコ動画」盆踊Remix』を、「歌ってみた」と言われるカテゴリに投稿しネット上で大きな注目を集めた。その動画はわずか2日間で100万再生を突破。
    それを皮切りに、ニコニコ動画上では高い人気を誇る「ボカロ」と言われる、他のユーザー制作のオリジナル楽曲を歌い次々と披露。さらなる人気を高めていった。
    そして今回のコミケ初参加では、これまでの活動が新聞、雑誌などでも大きく扱われており、今時風に言えば“ネットのポップアイコン”であることは間違いない状況。
    多少の調整は必要だというが、もしこのまま順調に行けば、復活はありえない話ではないという。

     また、NHK社内では「ボカロ曲での出場」との声もあると聞こえており、まだ噂段階ではあるが、もしかするともしかして、今年の紅白歌合戦では『千本桜』や『さっちさちにしてあげる♪』が見られるのかも?と思わず期待が高まる。

    参考:

    ※画像は「小林幸子オフィシャル (@Sachiko_5884)」より。

    (文:宮崎美和子)

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