期間限定でオープンしていた「創刊30周年記念 銀河英雄伝説カフェ」で、限定カフェ最終日となる2012年4月4日に原作者・田中芳樹さんのトークイベントが開催された。
当日は約50名の銀英伝ファンが参加。また、4月4日はヤン・ウェンリーの誕生日ということで、イゼルローンをイメージしたケーキで参加者全員でハッピーバースデーを歌った。
続いてのトークイベントでは、当日誕生日だった銀英伝キャラクター「ヤン・ウィンリー」の設定についての話題に。
ヤンの誕生日を決めた理由を、田中さんは「読者の方に生年月日と血液型を教えてほしと言われ、その時に決まった。」と、きちんとした理由がなかったことを説明。参加者の笑いを誘った。
なお、「銀河英雄伝説」は、河村隆一(ヤン・ウェンリー役)主演で舞台化が決定している。4月14日から22日に東京国際フォーラムで、NHK大阪ホールでは4月28日から29日の期間上演される。
<<トークイベント内容>>
Q:舞台の総括をしてみての感想…
田中先生:圧倒された。熱心にやってくれる人に任せ、何も言わずに見ていたが、満足している。
舞台化すると聞いたときは、考えてみたらアニメ化されているし、世の中にはもの好きがいるもんだな、いよいよ世紀末だなと思った。(笑)
Q:小説を書くときは、実際に俳優を思い浮かべて書かれる人もいるが、「銀英伝」はモデルがいるのでしょうか。
田中先生:モデルはいません。映像化は無理だろうと思っていました。
Q:マンガ、アニメーションや、今回の舞台ではヤン・ウェンリーはみんないい男ですよね?
田中先生:マンガになる時、ヤンのイメージを聞かれたので、宮崎駿の「名探偵ホームズ
のようにしてくださいと伝えたら、そんなにいい男だったんですか?と言われました(笑)
Q:原作者のなかでは、ヤンはあんなにかっこいいイメージなんですか?
田中先生:今回、舞台でのヤン・ウェンリー役の河村隆一さんはかっこよすぎる。三角関係になったらヤンが振られるわけない(笑)
Q:もし田中先生が「銀英伝」のキャラクターなるとしたらどのキャラクターですか?
田中先生:作家は学校の先生のようなもので、あの生徒が好きであの生徒が嫌いとは口が裂けても答えてはいけないんですね(笑)ごめんなさいね…
Q:ヤン・ウェンリーの誕生日はなぜ4月4日?
田中先生:きちんと理由を考えて4月4日にしたわけではない。キャプテンで連載しているとき、読者の方に生年月日と血液型を教えてほしと言われ、その時に決まった。
Q:最後に舞台「銀河英雄伝説 第二章 自由惑星同盟篇」にお越しいただく方へ。
田中先生:舞台化に関しては、任せたらやりたいようにやってもらう。舞台ならではの見せ場や演技、隠し技が楽しめると思う。私は一観客として楽しみたい。