宝塚歌劇団は、宝塚歌劇の本拠地・宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)に隣接して設置される劇場「宝塚バウホール」の、劇場のシンボルともいえる緞帳を17年ぶりに新調すると発表した。
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新緞帳は、「すみれとロココ」というコンセプトの下、宝塚歌劇のシンボルであるすみれの花に、薄紫色のグラデーションを背景にした優美さの際立つデザイン。
今日の宝塚歌劇のレビューの礎(いしずえ)となった1930年の作品「パリゼット」の主題歌とされて以来、宝塚歌劇の愛唱歌として親しまれている「すみれの花咲く頃」から着想したすみれの花を中心に、優美で繊細なロココ様式を用いてデザインされている。
新しい緞帳は7月9日(火)に新緞帳清祓式を行い、7月25日(木)から上演される宙組バウホール公演「『the WILD Meets the WILD』-W.M.W.-」で披露される。
客席数526席の宝塚バウホールは、1978年3月に、宝塚歌劇団の生徒や演出家の育成を目指し、宝塚大劇場に次ぐ第二劇場として開場されたもの。
劇場名の「バウ」は、英語で船の舳先を意味する「Bow」に由来し、新しい時代へのさきがけとなるようにとの願いが込められている。
上演する作品は、トップスターが主演し組の全員が出演する大劇場の公演と異なり、小規模な演劇作品やダンスを中心としたショー、コンサートスタイルの演目などで、これまで数多くのスターや演出家そして作品が輩出されてきた。
現在では、宝塚歌劇の次代を担う若手生徒の登竜門としても重要な意味を持つ他、毎年2月には宝塚音楽学校の文化祭が上演され、3月の卒業を控えた宝塚音楽学校本科生が、2年間の在学期間中の成果を発表する場にもなっている。
2013年の宝塚歌劇公演では、5月に月組、6月に花組の公演を上演し、今後は7月25日からの宙組の公演に続き、現時点では8月に雪組、10月には専科による公演が予定されている。
―新緞帳
寸法 :天地7m、間口16m
重量 :約700kg
織り方 :西陣本綴錦織(にしじんほんつづれにしきおり)
デザイン :関谷敏昭氏(宝塚歌劇団装置デザイナー)
制作 :株式会社阪急製作所
製織 :株式会社川島織物セルコン
提供 :高砂熱学工業株式会社(東京都千代田区神田駿河台4-2-5)