今年12月のオープンを目指し、東北自動車道羽生パーキングエリアが「鬼平犯科帳ワールド」にリニューアルされる。
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嘘かと思うかもしれないが、これはNEXCO東日本が発表した本当のニュースである。
リニューアル後の施設名称は「鬼平江戸処(おにへい えどどころ)」。
故・池波正太郎氏の時代小説「鬼平犯科帳」とのコラボレーションとして、著作権管理会社、株式会社オフィス池波協力の上、作品が描く江戸が再現される。
今回再現されるのは、作品の主人公・鬼平こと長谷川平蔵宣以が生まれた1745年から江戸の町人文化が花開いた文化文政時代(1804年から1829年)までの江戸。
建屋の前面には江戸の入口として「関所」が設置。建屋の間を抜けると、「鬼平犯科帳」に登場する「弥勒寺山門」、「笹や」、「植半」など、鬼平が闊歩した下町、本所・深川が出現。そして建屋内には「五鉄」をはじめ、江戸の食事処が立ち並び、江戸いちばんの賑わいの場であった両国広小路の屋台が連なる。勿論、江戸の花日本橋大通りも再現される。
なお、「鬼平江戸処」では、食事やお土産にもこだわり、これまでの高速道路の枠を超えて、江戸時代から続く老舗や、江戸の味を守り続ける名店が出展する。
代表されるのは、軍鶏料理屋「五鉄(ごてつ)」のモデルになったといわれる老舗「玉ひで」。鬼平が舌鼓を打った料理をイメージした限定メニューが予定されている。
なお、建物から小物に至るまでの監修は民俗学者の神崎宣武氏が担当。そしてデザインはアートディレクターの相羽高徳氏が担当している。
(文:水崎夏希)
※12月と表記すべきところ誤って12年としておりました。訂正してお詫びいたします。