静けさ度々議論される「子供の公共交通機関利用」に関する問題。狭い飛行機や電車などの空間で、大泣きする子供にそれに迷惑する大人たち。

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親の立場から言わせれば「仕方なく利用している」「泣かさないよう最大限の努力」をしているという意見がもっぱらだが、片や「子供がある程度大きくなるまで公共交通機関は利用させるべきでない」「疲れている時に騒がれるのは迷惑」という意見も多い。

そんな「子供の公共交通機関利用」に一石を投じるサービスがここのところ、格安航空会社=LCCのいくつかで開始されている。

まず先陣を切ったのはエアアジアの長距離路線「エアアジアX」で2月に運用開始した「クワイエットゾーン」。利用者資格は12歳以上。12歳未満の子供同伴の場合には利用不可になっている。
場所はプレミアムシートの後ろ7列目から14列目。利用には日本円で約1200円から3300円程度の追加料金が必要になる。

そして最近では、シンガポールの航空会社「スクート」が同じ内容のサービスを開始した。こちらのサービス名は「スクーティン・サイレンス」。利用料金は日本円で約1400円程度。席はエコノミーよりワンランク上で21列目から25列目が該当する。

こうした発表をうけ、ネット上では早速賛否両論囁かれている。子を持つ親の人たちからは「これで嫌な視線を浴びなくてすむ」「こうした住み分けは大歓迎」という歓迎をする意見が多く、これまでは周囲の目を気にして始終苦労が耐えなかった様子が伺える。
対して反対意見には「エコノミーから近くて結局声が聞こえそう」という声や「子供差別につながるのでは」という意見も出ており、まだまだこの論争は続きそう。

現在、日本国内でのこうした12歳未満の立ち入りを制限するサービスは行われていないが、以前から頻繁に話題になるこの問題。一部の批判的な意見はあるものの、こうした形で航空会社が対応を行うのは歓迎する意見が強く、今後国内線での導入に期待が集まる。

AirAsia http://www.airasia.com/jp/ja/inflight-comforts/quiet-zone.page
Scoot http://www.flyscoot.com/index.php/en/pr61-scoot-launches-scootinsilence.html