「見たい、聴きたい、歌いタイ!」といえば、我らアラフォー、アラサー世代は涙ちょちょぎれるほど懐かしい歌番組『THE夜もヒッパレ』のことだとすぐ分かるのですが、時代は流れ当たり前に最近の若者世代には知らない人が出てきているそうです。「夜もヒッパレって知ってる?」そんな会話がネット上でかわされていました。
意見には「知ってるけどむせた」「公共電波をつかった芸能人の本気のカラオケ大会」「尾崎紀世彦がすごかった」「バブルの名残みたいな番組だったよ」と懐かしむ声が多々。意見を見ているだけで筆者なんかは、懐かしさがこみ上げてきます。
でもよくよく考えたら番組終了は2002年。あれから15年近くなるわけですから、そりゃ知らない世代が出てきてもおかしくありません。
■前身の司会者であり音痴の逸見さん覚えてる?
この番組は1990年に始まった音楽バラエティ『夜も一生けんめい。』がそもそもの始まり。司会は故・逸見政孝さんがつとめ、逸見さんの音痴っぷりを世に知らしめた番組でもありました。
そして1994年に前半後半30分ずつ二部制の『夜もヒッパレ一生けんめい。』としてリニューアルされ、さらにその翌年1995年『THE夜もヒッパレ』として単独1時間番組として新スタートを切りました。
総合司会・三宅裕司さん、進行アシスタント・赤坂泰彦さんが『夜もヒッパレ一生けんめい。』からの続投で、中山秀征さんが『THE夜もヒッパレ』より参加。その後2002年まで放送が続く人気番組となったのです。
出演者は多岐にわたり、当時人気のアーティストからこれからが期待される新人アーティスト、さらには有名実力派アーティストも参戦。
新人からベテランまでが登場し、自分の持ち歌でないその時々のヒット曲を歌って行きました。
■SPEEDはここから誕生
この番組でさらに知名度を高めたのが当時すでに人気だった安室奈美恵さんとMAXさん。二組は当初「安室奈美恵 with SUPER MONKEY’S」という名義で一緒に活動していました。
そしてさらにその後には、SPEEDさんもここから誕生しています。他にも、今でも活躍するジャニーズアイドル達が多く出演していました。一回の収録で恐らく最大時には50人前後が出演していたのではないでしょうか。もしかしたらもっと出演していた時もあるかもしれません。ジャニーズの場合は、ジュニアだけでたしか30~40人は出ていた気がするので。
■当時のスタッフにもちょっと話を聞いてみた
当時番組に関わっていたスタッフの一人に話を聞いてみたところ、収録は毎回、麹町・日本テレビにある国内最大級のスタジオ、Gスタジオ(現・麹町Gスタジオ)で行われていたそうです。
決まった曜日に収録が行われたため、その日の麹町周辺は朝からファンがつめかけ大賑わいだったのだとか。さらに「スタッフ入れると100人くらいは軽く毎回関わっていたので、とにかく毎週お祭り状態でした」との話。
ジャンル、年代問わずに集う人気アーティスト同士の歌と歌でのぶつかり合い。さらにはこの番組でしか見られぬデュエットにコラボと、1時間たっぷりメリハリつけて魅せてくれたことをよく覚えています。今思えばほんと贅沢な番組だったと思います。
そしてさらに2008年、特別番組として『ザッツ宴会テイメント』として復活していますが、その後はちょっとぱったりですね。でもあれだけの楽しい番組。また機会があればぜひ復活して欲しいものですね。
※画像はGoogle検索結果画面のスクリーンショットです。
(文:HideI)