2018年3月にリニューアルオープンを目指す川内戦国村(鹿児島県川内市)の前に、西南戦争を戦った薩軍部隊が突如出現。川内戦国村の前を通る人たちの注目を集めています。

 これは常設展示としてあった西郷記念展のジオラマに使われていた人形たち。1990年放送NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」の放送に合わせ、川内戦国村を運営する甲冑工房丸武産業の現会長が企画した物でした。

 川内戦国村リニューアルに伴い、西郷記念展が廃止。廃棄となる約100体の人形たちの一部を道路沿いに展示しているところです。展示は2017年8月いっぱいまで。




 さて、読者の中にはこの人形を欲しいと考える方もいるのではないでしょうか?人形の状態ですが、館内に設置していたので顔の劣化はほとんどないそうです。代わりに衣装の劣化が激しく、物によっては簡単に裂けてしまうとか。欲しい方には希望者側の送料負担で、相談にのってくれるそうですよ。ただし身につけている衣装・装備類については譲渡できないものもあるそうです。でもそれでも気になる!という方は川内戦国村(TEL:0996-26-3113)まで直接問い合わせてください。

 続きまして、川内戦国村リニューアルのお話です。西郷記念展が無くなり、完全に戦国時代に特化した施設になります。丸武がこれまでに手がけた大河ドラマや映画で使用された甲冑が常設展示となり、鎧の製作風景を塗装の工程除いて(シンナー臭が強い為)とても見やすくご覧いただける様になります。

 コスプレ撮影のロケ地をして人気のある川内戦国村ですが、枯れ山水の日本庭園はそのままで、新たに撮影スタジオが設置される事になりました。巨大な薩摩焼や時代物の日本刀やその他の武具、骨董などを展示していた田ノ上コレクションはそのまま。新たにコーヒーや軽食が楽しめる喫茶ルームが設置されます。

 そして、これが大きなポイントなのですが、今まで大人500円小中学生300円いただいていた入場料がなんと無料になります!2018年3月オープンを予定。取材の際に少し中をみせてもらいましたが、職人さんたちが急ピッチで、暑い中頑張っていらっしゃいました。工事は少し遅れているそうですが、来年2018年には明治維新150年の節目にあたり、NHK大河ドラマ「西郷どん」の放送が開始されるので、何とか間に合うといいですね。


<取材協力>
■川内戦国村
住所:鹿児島県川内市湯島町3535-7
TEL:0996-26-3113
アクセス:川内駅より車で20分
HP:http://yoroi.co.jp/sengoku/sengoku.html
Twitterアカウント:甲冑工房丸武( @tanouetomotaka )/甲冑工房丸武千代田店( @mXOrK0CYEpkNO34 )

(清永秀樹 / 画像・編集部撮影)