おもちゃ売り場のアイドル的存在「ミニチュア玩具」。お人形さんサイズのミニチュアのキッチンや家、家具に雑貨など子ども心をくすぐるグッズがセットまたは単体で販売されています。

 玩具の中には、はじめから中身がパッケージに表示されているものもあれば、開けてからのお楽しみというパターンも! そんなミニチュアの世界は、お人形遊びをより楽しくさせるだけでなく、大人たちをもワクワクさせる驚きもつまっているようです。

 そんミニチュア作品を粘土で製作しているもえさんの作品「コンビニおにぎり」が、ツイッターで「粘土で出来てるとは思えない!」や「かわいいし、リアルで凄いです!!」など驚きのコメントを多数あつめていました。

 それにしても細かい……。大きさはちょこんと指先にのる指先サイズ。しかし拡大してみると、その作りは本物そっくり。こんな緻密なミニチュア作品を手掛けているもえさんにお話を伺いました。

――ミニチュアの作品を作ろうと思ったきっかけを教えてください。

もともと食玩とか好きで集めていたのですが、ネットでリアルなミニチュアフードを見つけて「こんなリアルに粘土で作れるんだ!すごい!」ってなって作り始めたのがきっかけです。

――素材は何から作られているのですか?

食べ物は主に「樹脂粘土」を使っていて、作るものによって粘土の種類を変えたりしています。

――モチーフに食べ物が多いのは何か理由があるのでしょうか?

ほぼ私が食べて美味しかったものを作っているので食いしん坊だからでしょうか(笑)
美味しかった記憶でテンションあげて作っています。

――作品の制作期間はどのぐらいかかりますか?

ものによって違いますが「コンビニおにぎり」だと1か月くらいです。ホットスナックの什器とかですと半年ぐらいです。

――今まで制作されてきた中で、ご自身でも傑作だと思われるものはありますか?

傑作かどうかはわかりませんが、今のところ一番気に入っているのはホットスナック(什器を含む)です。

――すごく緻密な作業になると思うのですが、作業工程の中で一番神経をつかう場面はどんな作業をしている時ですか?

色を塗る作業が一番神経を使います。

――作品を作る上でのこだわりを教えてください。
ミニチュアだけどリアルで美味しそうな食べ物になるようにと思って作っています。「なんかこれ見たことある!」って共感してもらえるような作品になっていたらいいなと思います。

――作品に集中するために、どのように息抜きをしていらっしゃいますか?

フラフープをまわしたり、漫画(小説)を読むかゲームをしています。

――今後作ってみたいものや挑戦していきたいことはありますか?

今はコンビニシリーズが楽しいのでこれを極めたいなと思っています。最終的にはコンビニ全体のミニチュアを作れたら面白いですよね。

 指先に乗るほど小さく、ひとつひとつが細かいため制作期間は短いもので1か月近くかかるとのこと。取材をしてみて、これだけ緻密な作業をする分、息抜きにフラフープをまわしたくなる気持ちもわかるような気がしました。
 なお、2018年6月16日・17日に開催される展示会「第20回東京ドールハウス・ミニチュアショウ」に出展予定とのことなので、気になる方は出かけてみては?

<記事化協力>
もえさん(Twitter:@moe_0802、HP:tiisaimonoclub.com

(黒田芽以)