5月12日封切りの映画「孤狼の血」の続編製作が早くも決定した。配給する東映が、映画公開中の5月25日に発表した。
「孤狼の血」は柚月裕子の同名小説が原作。暴力団対策法が施行される前の昭和63年の広島を舞台にした作品で、金融会社社員の失踪事件をきっかけに、事件を捜査する警察、そして抗争が激化する暴力団を描いた「警察VSヤクザ」の物語。
映画では主演を役所広司がつとめ、松坂桃李、真木よう子、中村倫也、中村獅童、竹野内豊、音尾琢真、ピエール瀧、石橋蓮司、江口洋介など日本を代表する豪華キャストが集結している。
また、手がけたのが「仁義なき戦い」でかつてヤクザ映画ブームを盛り上げた東映ということもあって、公開前から「東映らしさ」を求める声がつよく、実際その期待にこたえるよう、公開直後から評判は上々。各映画レビューサイトでは「期待度・満足度1位」を獲得している。
さらに原作には続編があることから、公開早くの段階から「続編を切に希望します」「続編を見たい!」など続編を熱望する声がネットに多数あげられていた。
東映としては続編製作にあたり「孤狼の血」のスタッフ・キャストの続投を熱望しているといい、早速調整に入っていることが明かされている。公開スケジュールなどは、今回未発表。続報を楽しみに待とう。
そして映画「孤狼の血」続編の物語のベースとなるのは、原作でも続編にあたる「凶犬の眼」(KADOKAWA刊)。再び警察VSヤクザの狂熱の物語が幕を開ける。
●『孤狼の血』大上章吾役:役所広司コメント
続編は、第一作を遥かに超えるいい作品を期待しています。今後、色んな監督、脚本家、俳優たちがこのジャンルの映画で魅力が発揮される時代が来ると日本映画に活気が出るのではないでしょうか?
●「孤狼の血」原作者:柚月裕子コメント
「荒磯に波」の東映△マークを見るだけで、心が震えました。続編は望外の喜びです。持てる力すべてを注ぎ込んでくださった 東映とスタッフ、劇場に足を運んでいただいた観客の皆様には、感謝の言葉しかありません。あの狂熱と恍惚を、再び期待しております。
●東映株式会社代表取締役社長:多田憲之コメント
「孤狼の血」は東映らしい作品となりました。このジャンルの映画を続けていかなくてはならないと思い、続編の決定を致します。
情報提供:東映