大きめの卵を割ったら双子だった、ラッキー!っていう経験、ありますか?ちょっと大きめの卵だと双子率も高くなるって話もあったりしますが、割って見たら実はもっとすごかった、という卵の中身が話題になりました。

 この卵の中身を発見したのは、和洋菓子を製造販売している“きくち覚誠堂”の三代目店主。「双子は結構有るけど、この道〇〇年!3つ子は初めて見た!」と、大きなボウルに卵を割り入れた時の写真をツイッターに投稿しています。その写真、よく見ると……ホントに卵の黄身が4つ分のうち1箇所だけ3個になっています。その大きさ、店主さんによるとどうやらウズラの卵よりは大きい模様。

 この写真を見た人からは、「初めて見ました」「溶いてしまうのが惜しい」「可愛い」という声が上がる一方で、「このような卵を産む鶏の多くは排卵が安定していない若鶏で、今回の場合は同時に3つの排卵が起きたものと考えられます。」というコメントが寄せられたり、同じく3つ子卵の写真が送られて来たり。

 店主によると、普段からきくち覚誠堂さんではLLサイズの卵を使っており、一日10Kgほどの卵をお菓子に使用されているのだとか。双子は春先あたりによく見かけるそうですが、今回の3つ子には初めて遭遇して驚いています。卵の大きさ自体は他の卵と変わらなかかっただけに、割ってみてびっくりだったのだそう。どうやら産卵を始めたばかりの分かり雌鶏が双子以上を生みやすいという事の様ですが、一般社団法人 日本養鶏協会の解説によると、双子卵を生む鶏は若い事に加えて遺伝も関係してくるのだそう。いくつかの卵農家のブログなどを見てみると、双子はよくあるがそれ以上はなかなか稀という事だそうですよ。

 ちなみに、この後卵は470個できるどら焼きの生地の一部となったそうです。やはりLLサイズにはこういう楽しみが潜んでいるのかも!?

<参考>
一般社団法人 日本養鶏協会 たまごの知識

<記事化協力>
きくち覚誠堂 三代目さん(@sandaimeoyagi)

(梓川みいな)