SNSに横行している、無断転載であるパクリツイート、いわゆる「パクツイ」。過去に万単位でリツイートされたりした人気画像や、動画サイトなどの動画の一部を投稿者に許可なく無断で写真や動画をSNSにアップロードし、リツイート数やフォロワー数を増やすなどしている人が後を絶ちません。その被害を受けた一人が、無断転載である旨を指摘したところブロックされた、というツイートが話題になりました。
被害を受けたのは、ハスキー犬の文太君の飼い主さん。「プピプピ文太」というアカウント名で、文太君の日常の様子などをツイッターに投稿している人気アカウントです。
その投稿の中の写真が、可愛い動物の画像や動画ばかりを集めて投稿しているアカウントに無断で投稿しているのを発見、「おはようございます! こちらのツイートは、私のツイートからの無断転載です プロフィール欄にも書いております通り、rt稼ぎ目的などの悪質な無断転載には高級ジャーキーを大量に請求させて頂いております! 詳しくはDMにてお話ししましょう ごっつぁんです」注意したところ、即ブロックされてしまいました。
そこで、その顛末を飼い主さんはツイッターで報告。悪質な無断転載に対し「高級ジャーキー」をノリノリでもとめたことで、「わらった」「さすがw」「ごっつぁんですw」といった反響が多くよせられています。
ちなみに、このアカウントに限らず可愛い動物やキレイな写真ばかりなどを集めたアカウントや、過去に話題となったツイートをネタ元を明かさずにSNS上に投稿するアカウントは数多く、中には悪質まとめサイトへの誘導を狙ったパクツイアカウントも。営利目的でのパクツイアカウントの運営はもちろんアウトですが、自己満足や承認欲求のためにパクツイアカウントを運営する事は、著作権にも抵触します。
文太君の飼い主さんが、「さっき無断転載してきた人にジャーキー要求したらブロックされた」とアカウントを晒したことで、パクツイを行ったアカウントから謝罪のリプライが来ていましたが、「あなたが常時行なっている無断転載は著作権法の第八章にある119条1項に違反している行為であり、立派な著作権違反です(十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金 又はこれを併科) こちらの罪は親告罪ですので、被害者からあなたが告訴された場合、あなたは起訴されることになります」「謝罪文から見て、恐らく社会人ではないかと思われますが、もしあなたが未成年者で責任無能力者の場合にはあなたのご両親が損害を賠償する責任を負います。 rt稼ぎ目的で無断転載を続けてもメリットなんて何もありませんし、rt数なんて増えた所で現実に何か得があるわけでもありません」「将来の自分に傷を残さない為、周りに迷惑をかけない為、大ごとになる前に無断転載はやめて違うことで自分を満たす方がよほど有意義だと思います。 中にはこう言った警告を送ることなく突然告訴する方もいるかもしれません。 よく考えてアカウントの運営をなさってください」と諭していますが、その後の反応は見られないまま。相変わらずどこからか拾ってきた画像を出典を明らかにしないままツイートし続けています。
文太君の飼い主さんは、「あの手のアカウントは真面目に対応していたら大変なので、もうネタにしちゃってます」との事ですが、これが個人アカウントでなく企業アカウントが投稿している画像や、ニュースサイトの記事などをブログに無断転載したり画像を拾って無断投稿した場合、著作権侵害で訴えられる事もあります。
もし、ツイッターを見ていてパクツイを繰り返しているアカウントであるかもしれないと思ったら、リツイートやいいねを付けずに、リプライを確認してみましょう。関連する様な記事を誘導するリンクが貼ってある場合、悪質まとめサイトへの誘導も考えられますのでリンクは踏まない様にしましょう。もし自分の画像等が勝手に使われている場合、ツイッターのヘルプセンターから違反の報告を行う事も考慮してください。
さっき無断転載してきた人にジャーキー要求したらブロックされた😢 pic.twitter.com/2TSwUKR5vz
— プピプピ文太 (@pupipupi_pupipi) December 17, 2018
<記事化協力>
プピプピ文太さん(@pupipupi_pupipi)
(梓川みいな)