名古屋のローカルな「あるあるネタ」がみっちり詰まった安藤正基さんのまんが「八十亀ちゃんかんさつにっき」がアニメ化。2019年春から地元テレビ愛知ほかで放送開始されることになりました。地元ネタだけでなく、方言も豊富に出てくる原作のテイストを壊さないよう、メインキャストも愛知県出身の戸松遥さんが主人公の八十亀最中を演じるなど、こだわりのキャスティングもキャラクターデザインとともに2019年1月22日に公開されました。こらぁ、どえりゃーニュースだがね!

 Twitterからスタートし、現在はTwitterのほか「月刊ComicREX」(一迅社刊)で連載中の「八十亀ちゃんかんさつにっき」。東京育ちの高校生、陣界斗(じん・かいと)が転校した先の名古屋で出会ったのは、方言丸出しの女子高校生、八十亀最中(やとがめ・もなか)。ネコのような風貌と、露骨な名古屋弁を操る八十亀ちゃんは、東京人である界斗にはなかなか懐こうとせず、界斗はその様子を観察していく……といった形で展開していく作品です。

 作品の中には名古屋人あるある、名古屋あるあるな話題がみっちみちに詰まっており、八十亀ちゃんの行動を通して、界斗も読者も名古屋にどんどん詳しく(?)なっていくことができる「八十亀ちゃんかんさつにっき」。作中にはこのほか、岐阜県出身の只草舞衣(ただくさ・まい)や、三重県出身の笹津やん菜(ささづ・やんな)も登場します。ちなみに八十亀ちゃんの名前は、名古屋弁で「久しぶりだね」というあいさつ表現である「八十日目(やっとかめ)だなも」が元ネタ。名古屋を代表するラジオパーソナリティである、つボイノリオさんの名曲「名古屋はええよ!やっとかめ」(愛知県安城市出身の山本正之さん作詞作曲)でご存知かもしれません。

 俗に「東海3県」と呼ばれる愛知・岐阜・三重の方言を含む「ご当地あるある」が詰まった作品だけに、アニメ化に際してはキャスティングにこだわり、メインの3人にはそれぞれの県出身者が顔を揃えました。

 まず、八十亀最中には愛知県出身の戸松遥さん。「愛知県がメインの作品に八十亀ちゃん役として関わらせていただけて本当に嬉しいです!改めて自分自身が愛知県出身という事を誇りに思いますし、地元の方はもちろん、そうじゃない方にも東海地方のあるあるな事を彼女を通して楽しくお伝え出来るよう全力で演じていきたいと思います!」との意気込みを語っています。


 岐阜県出身の唯草舞衣役は、若井友希さん。「今回、只草舞衣ちゃんのオーディションを頂いた時、同じ岐阜出身で地元を愛してやまない私としては何としてでも演じたいと思っていたので、決まった時は心の底から嬉しかったです……!」と、並々ならぬ覚悟でオーディションに臨んだことが伝わってきますね。


 笹津やん菜役は、三重県出身の小松未可子さん。「「名古屋はええよやっとかめ」を聞いて16まで三重で育ち、そろそろ人生の半分を東京で過ごすことになりますが、この作品には、懐かしい気持ちと、共感出来る小ネタがたくさん! 三重県人代表として笹津やん菜ちゃんを担当させて頂けてとても光栄です! 皆さん、津(つ)駅を通り過ぎる際には「?」に見える名物駅名標。ぜひ探してみてくださいね」と、さっそく三重県の地元ネタを披露してくれています。


 現在のところ、放送局は地元のテレビ愛知のほか、TOKYO MXでも放送が決定。まだまだ他の地域での放送や配信で楽しめるよう準備を進めているとのこと。ほんだで(名古屋弁:そうなので)、これからも「八十亀ちゃんかんさつにっき」公式サイトや公式Twitter(@yatogame_chan)で、最新情報をチェックしてみやぁーよぉー!

(C) 安藤正基・一迅社/八十亀ちゃん製作委員会
情報提供:TRANSISTOR

(咲村珠樹)