牛丼の吉野家が、パーソナルトレーニングジム「ライザップ」と初のコラボを実現させました。5月9日から販売開始となるライザップ監修の高タンパク質・低糖質のコラボメニュー「ライザップ牛サラダ」(税別500円・一部店舗では価格が異なる)は、ご飯の代わりにサラダを使った吉野家初の“牛丼”メニューとなります。
1899(明治32)年の創業から、今年で120周年を迎える吉野家。牛丼というと高カロリーのイメージがあり、ダイエットとは無縁の印象がありますが「牛丼を食べたい。でも、ボディメイクも気になる」という人向けに、あの「結果にコミットする」ライザップ監修のコラボメニューが誕生しました。
誕生した「ライザップ牛サラダ」は、吉野家初となる“ご飯を使わない牛丼”。ご飯の代わりにサラダを使うことで牛肉の高タンパクを生かし、ライザップの提唱する“高タンパク質・低糖質”を実現したといいます。注文されてから、丼にたっぷりの生野菜サラダと、肉鍋から熱々の肉と玉ねぎ、旨味の染み込んだたれという“牛丼のアタマ”を盛り付け、さらに半熟卵をトッピング。これに個包装の和風醤油ドレッシングを添えて提供されます。
サラダの具材はスチームした鶏もも肉と茹でたブロッコリー、ミックスビーンズ、キャベツとレタス。1食分で、推奨される1日の野菜摂取目標量(厚生労働省・健康日本21・1日の野菜摂取目標量:350g)の3分の1が摂取できるようになっています。おなじみの牛丼の具が丼に盛り付けられているのに、ご飯の代わりに野菜が敷きつめられているという不思議な感覚。そして、満腹になってもすっきりとした食後感が得られるよう工夫されているとか。
気になる栄養についてですが、吉野家が公開した1食あたりの栄養価(推定値)は、300g超のボリュームでありながらエネルギーは430kcal、タンパク質30g、脂質27g、糖質12.2g、食塩相当量2.0gというもの。ちなみに通常の牛丼(並盛)の場合、エネルギーは653kcal、タンパク質20.2g、脂質20.4g、糖質(炭水化物)92.8g、食塩相当量2.7gですから、低カロリーはもちろん、ご飯がない分糖質が特に少なくなっているのが分かります。タンパク質と脂質が高くなるのは、半熟卵の分でしょうか。
メニューを監修したRIZAP株式会社の管理栄養士、柳井美穂さんは「“高タンパク質・低糖質”な食事は、手間がかかったり、高額になってしまう場合も多いですが、『ライザップ牛サラダ』は、全国の吉野家で取り扱いがあるため手軽で、500円(税別)という低価格な点も特長です。ダイエット=食べれない・キツい食事制限というイメージが強いようですが、ライザップでは、しっかり食べて健康的に痩せることを推奨しています。体を動かすために必要なエネルギーは摂取しながらも、正しい摂り方をするという食事法です。そのポイントは『糖質コントロール』と『タンパク質の摂取』です。タンパク質は、筋肉や血液、皮膚、臓器など体を作る原料です。しっかり摂取することで体脂肪の燃焼促進や筋肉量アップに効果的です。また糖質についても、ライザップでは全く摂取しないのではなく、量やタイミング等、摂り方に気をつける『糖質コントロール』の考え方を推奨しています」とコメントしています。
メニュー開発を担当した吉野家ホールディングスの辻智子素材開発部長(農学博士)は「開発においては、タンパク質、糖質、食塩相当量の調整に苦労しました。ライザップ公認栄養価という高いハードルをクリアしなければならないため、食材の見直しや盛り付け量の微調整を繰り返し行いました」とコメントしており、単純にご飯の代わりにサラダにしただけではないことがうかがえます。
吉野家とライザップのコラボメニュー「ライザップ牛サラダ」は、2019年5月9日10時より、全国の吉野家(一部店舗除く)で販売が開始されます。また、テイクアイトも可能となっています。
情報提供:株式会社吉野家
(咲村珠樹)