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舞台「幽☆遊☆白書」ついに開幕! 東京公演公開ゲネプロレポート

 冨樫義博先生の不朽の名作「幽☆遊☆白書」の舞台版が、8月28日に「シアター1010」(東京都足立区)での東京公演でついに開幕!同日におこなわれた公開ゲネプロに行ってきました。

  •  「幽☆遊☆白書」は「週刊少年ジャンプ」で1990年~1994年に渡り連載された、冨樫義博先生の人気作品。コミック累計発行部数は5000万部を越え、1992年から全112話を放送したテレビアニメも高視聴率を記録。日本国内のみならず、世界各国でも人気を博しています。

     そんな「幽☆遊☆白書」の舞台版が実現。東京公演の劇場である「シアター1010」(足立区)で、初日の上演前に公開ゲネプロがおこなわれたので行ってきました。劇場に到着すると、さすがに人気作品の舞台化とあって、取材の受付開始前から多くのマスコミが詰めかけており、注目度の高さが伺えました。劇場には、原作者の冨樫義博先生から贈られた花も。

     受付を済ますと、ゲネプロの前に囲み取材が行われ、キャストの崎山つばささん(浦飯幽助)、郷本直也さん(桑原和真)、鈴木拡樹さん(蔵馬)、橋本祥平さん(飛影)、荒木宏文さん(コエンマ)が登壇しました。

     崎山さんは「原作を知っている方は懐かしいなと思ってもらえたり、初めて見る方は『こんな舞台、見たこと無い!』って思ってもらえるような舞台になっていると思います」と話しました。また、自身も小さい頃は原作の読者だったという鈴木さんも、稽古の時に崎山さんが浦飯幽助のセリフを言った時「『幽☆遊☆白書』が帰ってきた」と感じたそうで、「みなさんも同じ気持ちになっていただけると思う」と、作品の出来に自信をのぞかせていました。

     ちなみに、コエンマ役の荒木さんは「まわりの期待を軽く超えられる内容を稽古期間に作れたので、自信を持って初日を迎えたいと思います」と、真面目なコメントをしていたのですが、役どおりおしゃぶりをくわえ、マイクを口の横にあてながら話していたため、その姿はまるで歌手の松山千春さんのよう……。記者たちからは「クスクス」と、笑いが起きていました。

     最後に、ゲネプロ取材でのシャッターチャンスや見どころについて聞かれた崎山さんは、「霊丸を撃つシーンが4か所あるが、最後の4つ目のシーンを見てほしい」と話し、荒木さんも「演劇の表現方法が、技術が上がって、いろんな手法でファンタジーの世界を表現できるようになってきた。舞台『幽☆遊☆白書』でも、その技術を取り入れているので、それぞれのキャラクターの必殺技を見てほしい。そこは『ゲネ映え』する」と、独特な表現で語り、囲み取材は終了しました。

     そして、いよいよ公開ゲネプロがスタート!今回の内容は、原作の序盤、事故に遭って死んでしまった浦飯幽助が試練を乗り越えて生き返り、霊界大秘蔵館から盗まれた闇の三大秘宝「降魔の剣」「暗黒鏡」「餓鬼玉」を、妖怪盗賊の蔵馬や飛影、剛鬼から取り返すまでがメイン。

     「幽☆遊☆白書」と言えば、迫力ある戦闘シーン。桑原が幽助にぶっ飛ばされるところもダイナミックに表現されていたり、蔵馬と飛影の殺陣もスピード感もあり、見ごたえたっぷり。また、蔵馬と飛影が協力して、妖怪の「八つ手」と戦うシーンも、ステージ全体を使って迫力満点に表現されています。

     そして、崎山さんが言っていたように、光の特殊効果とプロジェクションマッピングで、幽助の霊丸も本当に撃っているように見え、アニメに負けない臨場感を味わうことができました。

     また、迫力の戦闘シーンとは対照的なコメディ部分も「幽☆遊☆白書」の魅力。幽助がひとりで遊んでいる子供をあやす場面があるのですが、ボールをズボンの中に入れ、鼻に割りばしを突っ込み踊る崎山さんの姿はコミカルで、会場のお客さんも爆笑必至。舞台中に崎山さんも言っていましたが、シャッターチャンスのひとつで、ぜひともやりたかったことだとか……。

     さらに、筆者が一番オススメしたいところは、平田裕香さんが演じている「ぼたん」。声色や話し方、しぐさや雰囲気など、まさにぼたんそのもの、といった感じで完璧に演じています。おそらく、平田さんは役作りについて相当研究し、努力されたか、原作やアニメの大ファンなのではないかと思ってしまうくらいでした。

     この他にも、原作でも人気の幽助が生き返るシーンや、幽助と蔵馬が暗黒鏡で蔵馬のお母さんを助けるシーンなど、見どころがたくさん詰まった舞台「幽☆遊☆白書」。東京公演(8月28日~9月2日/シアター1010)を皮切りに、大阪公演(9月4日~9月8日/森ノ宮ピロティホール)、福岡公演(9月10日~9月13日/ももちパレス)、愛知公演(9月20日~9月22日/一宮市民会館)と続いていきます。原作ファンも、原作を見たことが無い方も、一度、舞台「幽☆遊☆白書」の世界を体験してみるのも良いかもしれません。

    (c)舞台「幽☆遊☆白書」製作委員会
    (c)Yoshihiro Togashi 1990年-1994年
    取材協力:舞台「幽☆遊☆白書」製作委員会

    (取材・写真:佐藤圭亮)

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