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「龍が如く7」に桐生一馬が登場 完成披露会に行ってきた

 PlayStation4用新作ソフト「龍が如く7 光と闇の行方」の完成披露会が、11月13日に恵比寿ガーデンルームで開催。主人公・春日一番役の中谷一博さんをはじめ、堤真一さんや中井貴一さんなど豪華出演陣が登壇しました。

  •  2005年に誕生した「龍が如く」は、巨大歓楽街に生きる熱き男たちの生き様を描いた作品で、累計出荷本数1200万本を超える人気ゲームシリーズ。

     今回の「龍が如く7 光と闇の行方」は、約3年ぶりとなる正統最新作で、主人公の春日一番が、東京・神室町の3倍以上に及ぶ広大な新エリア「横浜・伊勢佐木異人町」を舞台に、絶望のどん底から這い上がり、新たな「龍」となるまでを描く下剋上物語となっています。

     今作では、新バトルシステムである「龍が如く」シリーズの喧嘩アクションと、RPGコマンドシステムが融合した「ライブコマンドRPGバトル」を導入し、誰でも爽快なバトルを簡単に楽しめるゲームへと進化。さらに、主人公の春日を取り巻く登場人物には、堤真一さんや安田顕さん、中井貴一さんなど、豪華俳優陣が出演しています。

     ゲームの内容を聞いているだけでも早くプレイしたくなりますが、そんな「龍が如く7 光と闇の行方」の完成披露会が、恵比寿ガーデンルームで開催されたので行ってきました。

     イベントが始まると、最初に登場したのは「龍が如く」シリーズの生みの親でもある、総合監督の名越稔洋さん。その際、「昨日、出来上がった」という、出来立てホヤホヤのトレーラーの上映がされたのですが、「宝の番人は俺だ」というセリフと共に、最後に登場したのは、なんと今までのシリーズの主人公・桐生一馬!「やってやるよ!」と、猛然と桐生に襲い掛かる春日の姿で映像は終了。ますます期待が高まる内容となっていました。

     また、テーマ曲「一番歌」を担当したのは、湘南乃風&中田ヤスタカさん。「お祭りソングにしたかった」と話す名越さんですが、この曲が出来上がるまでにはビックリするようなエピソードが……!

     それは、以前、名越さんが心臓の手術をして入院した時のこと。楽曲の依頼をしたのは元気だった時だったそうですが、病気になった際に一度、この話を断ったのだとか……。

     しかし、湘南乃風と中田ヤスタカさんが「きっと治りますよ!」と言い、「この話は無かったことに……ということはしないでほしい」とお願いされたとのこと。さらに、名越さんの病床まで来てくれ、一緒にミーティングしたそうです。それだけに、「この楽曲は、思い出深い」と話していました。

     名越さんの驚きのエピソードの後は、今作に出演した中谷一博さん(春日一番)、堤真一さん(沢城丈)、中井貴一さん(荒川真澄)、安田顕さん(ナンバ)、鎌滝えりさん、沢すみれさん、柳いろはさんが登壇。中谷さんは「撮影前は気負いがあったが、実際に収録にのぞむと、春日同様、頼もしい仲間がいてくれたおかげで、大きな事故も無くできた」と語りました。

     名越さんが大ファンで、いつかお願いしたいと思っていたという堤さんは、「ゲームをやらないので、なんの話?どういうことかも分かってなかった」と、よくわからない状態で今回の話をもらったとのこと。しかし、「(中井)貴一さんもやるって聞いたので、『やります!』って言いました」と、仕事を引き受けた理由を話し、会場を笑わせていました。

     しかし、台本が段ボールで届いたことに驚いたとのこと。それでも、最初は自分のところだけ読もうとしたそうなのですが、内容があまりにも面白くて全部読んでしまい、「その時やっていた舞台のセリフがなかなか覚えられなかった」と苦笑い。

     一方の中井さんは、これまで「龍が如く」のCMなどを見ていて、「なんであんなに役者さんが出るんだろう?」と不思議に思っていたそう。そして、中井さんのところにも段ボールで台本が送られてきて、読んでみると「1日で読まないと気が済まないくらいの台本で、これやられたら、俺らどうしたら良いんだろうと思うくらい完成度が高かった」と、べた褒めしていました。

     潔癖症のホームレスという変わった役を担当した安田さん。司会から「ご自身とナンバの共通点はございますか?」と質問されると、「ホームレスのナンバとですか?」と、ちょっと不満気な様子で司会を見つめ、会場の笑いを誘っていました。

     「龍が如く最新作」助演女優オーディションでグランプリを受賞した鎌滝さんは、「自分がCGになっているのを初めて見たのでビックリしたし、不思議な感覚でした」と話し、「春日一番をサポートする役として登場するので、プレイヤーの人たちに親しんでいただけるように、仲間として愛してもらえるようになったらいいなと思いながら演じました」と、撮影時の心境を語りました。

     ここで司会からゲームにちなみ、出演者に「ご自身の成り上がりエピソードは?」という質問が。

     すると、中谷さんが「僕は、もうまさしくこの瞬間が、成り上がったな!ということですね」と話し、20歳で北海道から上京して、専門学校に通いながら新聞配達もしていた頃から比べると、「今の、この状況は信じられない。夢のような状況です」と感激している様子。さらに、「コンビニで値段を気にせず、カゴに商品を入れられるようになったこと」と付け加えていました。

     中井さんは「役者は成り上がることはない」としながらも、「俺は、仕事始めてすぐの時、吉野家の牛丼を食べに行った時に、みそ汁とお新香など、全部フルセット頼んで食べた時に、全員が俺を羨望のまなざし見てる気がして、『やったな、俺』と感じた」と話し、会場を笑わせていました。

     続いて堤さんは、大阪から上京した際、焼肉を奢ってもらう時があったが、その頃は家で噛み切れないような肉で焼肉をしていたため、「なんだ、焼肉か……」と思っていたそう。しかし、お店で食べたら「めちゃめちゃ美味かった」と感激。その後、母親が東京に来た時に、「焼肉というのは、こういうもんだ」と言って、焼肉屋に連れて行ったというエピソードを披露しました。

     さらに堤さんは、ゲームの中に転職システムがあることから、転職したらやってみたい職業を聞かれた際、「木こり」と回答。理由は、「家に薪ストーブがあり、薪を確保するのが大変だから」と話し、会場は笑いに包まれていました。

     最後に、主人公の春日一番役の中谷さんが「今までのシリーズを上回るくらいの、会心の一撃をお届けできると確信しているので、期待してお待ちください!」と力強く語り、イベントは終了。ゲームの中の険しい表情とは違い、終始、和やかな雰囲気で行われたイベントでした。

     PlayStation4用新作ソフト「龍が如く7 光と闇の行方」は、2020年1月16日に発売されます。

    (c)SEGA
    取材協力:株式会社セガゲームス

    (取材・撮影:佐藤圭亮)

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