おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

アジアで人気爆発の中国BLアニメ「魔道祖師」日本版シリーズ制作決定

 古代中国を背景にした、緻密で壮大なストーリーが魅力のオンラインBL小説が原作のアニメ「魔道祖師」。中国の配信サービス、テンセントビデオで公開すると3日で4000万PVを記録した人気作が、日本版として上陸することが明らかになりました。

  •  中国のオンライン小説サイト「晋江文学城」で、2015年から2016年にかけて連載された墨香銅臭(ぼっかどうしゅう)さんの小説「魔道祖師」。古代中国を背景とした、人々に仇なす妖魔や邪鬼を退治する人々「仙門の修行者」の活躍を描く作品です。

     修行者たちはそれぞれが違う一族(総称して「仙門百家」と呼ばれる)に属しており、その中でも特に優れた仙門、雲夢江氏(うんぼうのこうし)、姑蘇藍氏(こそのらんし)、蘭陵金氏(らんりょうのきんし)、清河聶氏(せいかのじょうし)、岐山温氏(きざんのおんし)の「五大世家」によって世の秩序が保たれています。しかし、そのうちの強欲で野心的な仙門である岐山温氏が暴虐の限りを尽くし、人々は苦しんでいました。

     岐山温氏を誅するため、雲夢江氏、姑蘇藍氏、蘭陵金氏、清河聶氏の修行者が団結し「射日の征戦」で岐山温氏を討ち果たすことに成功します。この戦いで活躍した、雲夢江氏の夷陵老祖(いりょうのろうそ)こと魏無羨(ぎ・むせん/ウェイ・シーウェン)は、修めた術である「鬼道」が強大な力を持つがゆえに人々に恐れられ、やがて身の破滅を招いてしまいました。

     そして13年の月日が流れ、呪術によって復活した魏無羨は、かつての友である姑蘇藍氏の藍忘機(らん・ぼうき/ラン・ワンジー)や、義兄弟の契りを交わした雲夢江氏の江澄(こう・ちょう/ジャン・チョン)と再会。しかし過去の謎はいまだ消えず、世間の人々はまた魏無羨を疑い始めます。すべての始まりは、彼らの少年時代における出会いに遡るのでした。

     伝奇小説や武侠小説にも通じる世界観、そしてイケメン揃いのキャラクターとあって、アジアでは絶大な人気を誇る「魔道祖師」。原作小説のほか、ラジオドラマやアニメ、漫画、実写ドラマやゲームへと様々なメディアミックスが展開され、日本ではこれまで実写ドラマ版「陳情令」のブルーレイBOXのほか、キャラクターの「ねんどろいど」がリリースされています。

     いよいよ日本に上陸するアニメ版「魔道祖師」は、字幕版だけでなく、日本語吹き替え版の制作も予定しているとのこと。株式会社ソニー・ミュージックソリューションズと株式会社アニプレックスが共同で展開し、展開開始時期や公開方法は決まり次第発表するとしています。また、アニメ「魔道祖師」日本語版公式Twitter(@mdzsjp)でも情報を発信する予定です。

    (C) 2020 Shenzen Tencent Computer Systems Company Limited
    情報提供:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ

    (咲村珠樹)

    あわせて読みたい関連記事
  • 「ハイスクール!奇面組」がノイタミナ枠で2026年1月放送決定 「うしろゆびさされ組」のカバーも
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    「ハイスクール!奇面組」がノイタミナ枠で2026年1月放送決定 「うしろゆびささ…

  • Xの日本トレンドに「中国地名」が大量出現 ユーザーに困惑広がる
    インターネット, 社会・物議

    Xの日本トレンドに「中国地名」が大量出現 ユーザーに困惑広がる

  • 最強年中さん、始動!「カヤちゃんはコワくない」アニメPV第1弾解禁 橘杏咲&内田真礼が出演決定
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    最強年中さん、始動!「カヤちゃんはコワくない」アニメPV第1弾解禁 橘杏咲&内田…

  • 「公女殿下の家庭教師」アニメ放送が7月に決定、追加キャスト発表は4月から順次公開
    アニメ/マンガ, 放送・配信

    「公女殿下の家庭教師」アニメ放送が7月に決定、追加キャスト発表は4月から順次公開…

  • 原作イラストレーターchibiによる描き下ろしイラスト/(C)Touya/chibi
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す」TVアニメ化決定!豪華キャスト&特…

  • ティザービジュアル
    アニメ/マンガ, 放送・配信

    バイクで駆ける終末世界!「終末ツーリング」TVアニメ化決定

  • 格闘ゲーム「ギルティギア」のアニメが4月放送 メインPVと主題歌情報も解禁
    ゲーム, ニュース・話題

    格闘ゲーム「ギルティギア」のアニメが4月放送 メインPVと主題歌情報も解禁

  • TVアニメ「九龍ジェネリックロマンス」2025年4月放送決定 追加キャストに置鮎龍太郎、古賀葵ら
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    TVアニメ「九龍ジェネリックロマンス」2025年4月放送決定 追加キャストに置鮎…

  • 「楊国福マーラータン」虫混入問題、原因は乾麺か?最新調査報告を発表
    インターネット, 社会・物議

    「楊国福マーラータン」虫混入問題、原因は乾麺か?最新調査報告を発表

  • 「俺は星間国家の悪徳領主!」ティザービジュアル
    アニメ/マンガ, 放送・配信

    花江夏樹が演じる悪徳領主とは? 注目作「俺は星間国家の悪徳領主!」が2025年春…

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 事業者向け「ASKUL」Web注文、12月第1週に再開 “明日来る”配送は当面遅れる見込み
    企業・サービス, 経済

    事業者向け「ASKUL」Web注文、12月第1週に再開 “明日来る”配送は当面遅…

  • 民放連、アニメ作品の“そっくり映像”出回り懸念 生成AIに声明
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    民放連、アニメ作品の“そっくり映像”出回り懸念 生成AIに声明

  • 欧州連合の旗(写真ACより)
    インターネット, 社会・物議

    EU、ネット上での児童性被害対策を強化 日本企業にも影響広がる可能性

  • ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応
    ゲーム, ニュース・話題

    ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応

  • ロッテ「雪見だいふく」が立体パズル化 メガハウスが11月下旬に新商品
    商品・物販, 経済

    ロッテ「雪見だいふく」が立体パズル化 メガハウスが11月下旬に新商品

  • 100tハンマー
    アニメ/マンガ, イベント・キャンペーン

    伝説のコンビを追体験 40周年「シティーハンター大原画展」上野で12月28日まで…

  • トピックス

    1. 違和感満載のサイケな銭湯でほっこり入浴 蒲田で開催「脳汁銭湯」体験レポート

      違和感満載のサイケな銭湯でほっこり入浴 蒲田で開催「脳汁銭湯」体験レポート

      旧き良き銭湯が異次元の入浴空間に変身するイベント「脳汁銭湯」が、11月26日から12月7日まで東京・…
    2. この涙は懐かしさ……なのか? 展示「あの職員室」で特大感情を揺さぶられたレポート

      この涙は懐かしさ……なのか? 展示「あの職員室」で特大感情を揺さぶられたレポート

      学生時代、入りたくても入れない「聖域」のような場所だった職員室。その風景を再現し、自由に探索できる展…
    3. フォロワー1万人超の“焼き芋アカ”が美容アカに SNSで繰り返される「アカウントロンダリング」の構造

      フォロワー1万人超の“焼き芋アカ”が美容アカに SNSで繰り返される「アカウントロンダリング」の構造

      SNS上には今日も、「○○が当たる!」といったプレゼント告知があふれています。いまや日常の景色と言っ…

    編集部おすすめ

    1. 事業者向け「ASKUL」Web注文、12月第1週に再開 “明日来る”配送は当面遅れる見込み

      事業者向け「ASKUL」Web注文、12月第1週に再開 “明日来る”配送は当面遅れる見込み

      アスクル株式会社は11月28日、10月19日に発生したランサムウェア攻撃によるシステム障害の復旧状況について第11報を公表しました。 事業所…
    2. 誤表記

      もちづきさん、カロリーを低く表記し謝罪 読者に“チェック”呼びかけ

      漫画「ドカ食いダイスキ! もちづきさん」公式Xが11月27日夜に更新し、作品の一部でカロリーを実際よりも低く表記していたと謝罪しました。当該…
    3. ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応

      ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応

      バーチャルタレント事務所「ホロライブプロダクション」を展開するカバー株式会社は公式Xにて11月25日、同社のバーチャル空間プロジェクト「ホロ…
    4. 善意の通報が“誤報”に変わるAI時代 女川町のクマ騒動が示した危険性

      善意の通報が“誤報”に変わるAI時代 女川町のクマ騒動が示した危険性

      宮城県女川町が11月26日、公式Xで発信した「クマ出没情報」が、後に「生成AIによるフェイク画像」に基づく誤通報だったことが判明。通報者自身…
    5. エビの代わりに「パイの実」投入!ロッテ公式が送るエビチリアレンジに目を疑う

      エビの代わりに「パイの実」投入!ロッテ公式が送るエビチリアレンジに目を疑う

      ロッテは自社商品の各ブランドサイトで、アレンジレシピを公開しています。その中に「パイの実」をエビチリソースと卵で炒め合わせた「チリ玉パイの実…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト