大手ファストフードチェーン「マクドナルド」を代表するメニューのひとつでもある乳飲料「マックシェイク」。

 近年はロングセラーお菓子とのコラボ商品を期間限定で販売。そして、2021年4月21日に新たな企画として、大手菓子メーカー「不二家」が販売展開するキャンディー菓子「ミルキー」とのコラボメニュー「マックシェイクミルキー」を期間限定で発売開始。

 リリースの時点で、これまでの「マックシェイクコラボ」同様に、SNS上で大きな反響となっているマックシェイクミルキーですが、どういう味なのか飲んできました。

今日の舞台はマクドナルド。

 最寄りの「マクド(筆者は生粋の関西人のため、このように呼びます)」に足を運んだ筆者。

 店頭には、冒頭の不二家コラボメニュー用の特製縦ポップが来客者を出迎えます。公式マスコットの「ペコちゃん」の姿も見えますね。

中に入ると特製ポップがお出迎え。

 そのままレジまで向かって注文。Sサイズ(120円)とMサイズ(200円)を取り揃えていますね。今回はSをオーダー。ふむふむ、ドリンクカップは5種類もあるんですね。

 ハッピーセットのおもちゃならまだしも、「使い捨て」ドリンクカップで、これほどのラインナップを取り揃えるとは。凄いの一言。

サイズはSとMを取り揃えている模様。

 さて、商品が届きました。

あっという間に商品が到着。

 今回筆者が手にしたペコちゃんのイラストは、メニュー表のものとは違い、片目をウィンクさせながら、片方の手をサムアップもしくは手招いているかのポージングでした。さらに上部には、ミルキーのCMでもおなじみのフレーズ「ミルキーはママの味」を捩った「ミルキーのままの味」というしゃれっ気のきいた記載。昨今は商品パッケージにも“ストーリー”を組ませる商品戦略は主流となっていますが、ファストフードにもその波は来ているようです。

「ミルキーのままの味」のフレーズに、ウィンクとサムアップのようなポージングのペコちゃんのイラストのドリンクカップ。

 と、いつまでも放置していては、シェイクの“鮮度”が落ちてしまいますので、リッド(蓋)を開けて、中を確認しながらいただくとしましょう。マックシェイクといえば、比較的粘度が強く、固形っぽさも感じさせる形状と舌ざわりが特徴的ですが、マックシェイクミルキーはそれよりも滑らかな液状感のあるものとなっています。ストローですくい上げても、あまり付着しませんね。

中はどんなものかとリッドをパカリ。

レギュラーのマックシェイクよりも付着が少ないマックシェイクミルキー。

 味はどんなものでしょうゴクゴク。んんっ、甘い!元々甘さの主張がしっかりしているのがマックシェイクの特徴ですが、ミルキーと組み合わせることでさらに強い甘みを引き立たせていますね。筆者のようなデスクワーク主流の仕事スタイルの人間だと、これ一杯だけで糖分補給が十二分にまかなえそう。コラボメニューというのは、兎にも角にも「味の再現性」が全てな面もありますが、これは一口で「ミルキーや!」と分かるものとなっています。「ままの味」とは言い得て妙ですね。

 と、あっという間に飲み干してしまいました。ウップ。そういえばポップやメニュー表で気づいたのですが、今回シェイク以外にソフトクリーム(250円)も、「いちごミルキーのままの味」としてコラボメニュー化しているようです。これは試してみるしかないな!

実は今回のコラボはソフトクリームでも実現。

 と、いうわけで予定になかったソフトクリームも購入。一見するとバニラソフトに、いちごチップがふりかけられているかのような装い。スリーブにはペコちゃんと思わしきシルエットの記載もあります。

というわけでコラボソフトも購入した筆者。

スリーブにはペコちゃんらしきシルエット。

 溶けないうちにいただきましょう。ムムム!これまた甘い!これは間違いなく「ミルキーままの味」なソフトクリーム。ただ、シェイクと違い、いちごチップが甘さの緩衝材となって、抑えをきかせている部分もありますね。こちらもミルキーの良さを引き立たせたコラボメニューになっていると感じます。

いちごチップが絶妙なアクセントとなっていました。

 と、あっという間に食べてしまいました。筆者はマクドナルドにはそれなりに足を運ぶのですが、めぐりあわせが悪かったのか、コラボメニューを試したのはこれが初めて。

 実際食して感じたのは、マクドナルドといえば、「=ハンバーガー」という図式がどうしても立ってしまう中で、レギュラーメニューとはいえ、「サイド」に分類する「マックシェイク」に焦点を当て、新たな切り口を開拓しているのは面白い試みで、またそれを感じさせるだけのクオリティも、しっかりと担保しているということで、コラボレーションの価値を高めているなという点でした。

 私も前職ではとあるロングセラーブランドの担当者だった頃がありますが、そういったブランドほど、なかなか打開案を見出すのは難しいもの。それだけに「マックシェイクコラボ」のように、見方をちょっと変えてみるだけで、全く違った景色を見せているという事例は、マーケティング的観点でも興味深いものですね。

 加えてマックシェイクというのは、元来の汎用性が非常に高いメニューでもあります。これはまだまだ面白いコラボレーションが生み出されそうですね。ごちそうさまでした。

(向山純平)