ロトの剣といえばドラゴンクエストシリーズに登場する強力な武器のひとつ。ドラゴンクエストシリーズを象徴するロトの紋章がツバの部分にかたどられており、見た目のカッコよさも相重なって、シリーズ屈指の人気を誇る武器のひとつです。

 それを一から作り上げた12歳少年の作品が、ツイッター上で大きな反響を呼んでいます。

 手作りロトの剣の作者は、人形作家・たかつきみほさんの息子さん。ゴールデンウィークのおうち時間を利用して、50時間以上かけて作りあげられました。

歪んだ刀身はまさに激闘の証

 たかつきさんの息子さんはドラゴンクエストの大ファンだといい、YouTubeでロトの剣のハンドメイド動画を見たのが今回作るきっかけ。

 人形作家であるたかつきさんが修繕のアドバイスをすることはあったものの、制作は全て息子さんの独力。材料の選定や切り出し、塗装など全ての工程をひとりで行いました。途中穴が空いたり、ちぎれたりしたこともありましたが、都度修繕を繰り返してついに完成。

 たかつきさんはもちろん手伝うこともできたのですが、今回は見守りに徹したとのこと。このためロトの剣ができあがった際には、息子さんはやり遂げた達成感もあり、大喜びしていたそうです。

 ゴールデンウィークに出された大量の宿題をこなしながら、剣の制作を行うなんて大人でもなかなかできる事ではありません。たかつきさんも息子さんが独力でやり遂げることができてホッとしたとのことでした。

 投稿された写真をよく見ると剣の形が左右均等でなかったりしますが、ツイートの返信欄には「強敵と戦い抜いた本物のロトの剣」「この歪みがいい味を出している」と、出来栄えに対する称賛の声が相次いでいます。

 息子さんが次に制作したいと意欲的に話しているのは日本刀の正宗。もしかしたら将来、作中の刀鍛冶のように「ジパングから来た名工」と呼ばれる日もそう遠くないかもしれません。

<記事化協力>
たかつきみほさん(@9ntI8X5hbRDydEd)

(山口弘剛)