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「エビだよ、それは!」オマールエビの殻で作ったサザビーが話題

 サザビーと言えば「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場するモビルスーツ。作中でも屈指の人気を誇るキャラクター、「シャア・アズナブル」が操縦する最後のモビルスーツとして、非常に人気の高い機体として知られています。

 5月11日ごろからツイッターにて「#サザビー祭り」のハッシュタグと共に、自作したサザビーのガンプラやイラストが多く投稿され賑わいを見せていますが、そんな中「サザビーで無いと言われれば、それまでですが」という控えめなつぶやきとともに投稿された一枚の画像が、普通のサザビーとちょっと違う?と話題に。ツイートには1万3千件のいいねが付いています。

  •  そのサザビーとは、なんとオマール海老の殻を加工して制作されたサザビー。返信欄には、「サザ(エ)ビー」「エビビー」「ガザミー」とエビの殻をまとったモビルスーツの名前を予想する声が多数寄せられています。

    オマール海老の殻で作られたサザビー

     投稿を行った床下収納さん(@y_kasita)に詳しく聞くと、この作品は床下収納さんが2016年に制作した作品なのだそう。当時お父様がレストランでもらってきたというオマール海老の殻、約3匹分を使用し、1年半という長い年月をかけて完成させたそうです。

     プラモデルのHGサザビーを参考にしながらエビの殻を切り出し、ワイヤーでつなげていくという作業。考えただけでも気が遠くなりそうですが、最も大変だったと語るのはオマール海老の爪の加工です。爪は非常に硬く、切ったり形を整えることが困難だったそうです。

    HGサザビーとの比較

     返信欄には床下収納さんが投稿した、HGサザビーと並べて撮影した動画がありますが、そん色ないほどの再現度。このサザビーを制作するきっかけとなったのは妹さんの「オマール海老とサザビーって似てるよね?」というなにげない一言だったそうです。

     また、床下収納さんは制作当時、いわゆる引きこもり生活をされていたそうで、この作品づくりの工程を動画サイトへ投稿したところ大きな反響に。動画を通じて、多くの方に明るいコメントをもらえた事が引きこもり生活との決別と、社会へのチャレンジの基になったとのことです。

     そんな床下収納さんは、現在お父様に倣い、レストランで料理の仕事をしています。一方、今もプラモデルやフィギュア作りを趣味で続けているそうです。まさに床下収納さんの人生を変えた作品。今回の反響についても「コロナ禍の飲食店のいちコックを励まして頂きました。どちらにも感謝の念がたえません」と作品を見た方への感謝の気持ちをコメントしています。

    <記事化協力>
    床下収納さん(@y_kasita)

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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