書道筆のキャップに書かれたメッセージ「ほ先のくさりをふせぐため、キャップはすててください」。

 元画材店店長がTwitterで紹介したところ多くの人を驚かせています。ついた「いいね」は3万超え。リプライ(返信)欄には「ずっとつけてた」「学校で教えてほしい!」といった声が続出しています。実は筆者もずっとつけっぱなしにしていました……!

 投稿を行ったのは画材店店長や画材メーカー営業経験のあるイラストレーター、しんごさん(@shingo0467)。お子様が持って帰ってきた書道筆についていたキャップに記載されているのを発見し、これは画材業界もやるべき!と思い投稿にいたったのだそう。

「学校で教えてほしい!」書道筆のキャップは捨てるものだった

 しんごさんの話によると、このような表記がされているのは初めて見たとのこと。画材メーカー勤務時はこのキャップは当然捨てるもの、と思っていたので特に説明は行っていなかったとのことですが、キャップをつけたままにする誤った保管方法により「筆を腐らせてしまった」という問い合わせはとても多かったそうです。

このように日陰に吊るしておくのがベストです

 正しいメンテナンス方法は、使用後はしっかり水で洗い流し、日陰に吊るしておく、もしくは雑巾などでしっかり水分をふき取ることなのだそう。

 書道教室の先生や正しい知識をもつ学校の先生はこのように指導をされているそうですが、返信欄にはキャップを付けて保管していたという声のほかにも、「そもそも洗わずなおしていた」「キャップの先端部分を切っていた」という声も。

 実は筆者も小学生の時は洗わずに半紙で墨汁をふき取り保管をしていたような記憶があります。学校の教え方によってもまちまちなようですね。

 ツイートが大きな反響となっていることについて、しんごさんは「なんの気無しにツイートして画材関連の知り合いに向けて身内でワイワイするくらいのつもりでしたがまさかバズるなんて思っていなかった。多くの筆腐らせの民に知ってほしい」とコメント。

 しんごさんの運営されているYouTubeチャンネル「しんごの水彩イラスト工房」にて画用筆のメンテナンス動画が公開されていますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。

<記事化協力>
しんご@イラストレーターさん(@shingo0467)

(山口弘剛)