小学校で購入する「習字セット」「裁縫セット」といった学用品。そろそろ購入案内が届きはじめる時期ではないでしょうか?学校推薦のカタログから購入するのが主ですが、中でもひときわ存在感を放っているのが西洋東洋の「ドラゴン」がプリントされた仰々しいデザインのもの。

 多くの男児が羨望の眼差しを向ける「小学男児のロマン」などとネット上ではよく話題になりますが……「買ったあとに後悔した(している)」という話もちらほら。そこで今回はその実態を調査してみました。

 調査方法は、おたくま経済新聞ツイッターアカウントにて、簡易アンケートを実施。以下の質問を実施したところ、200件近くの回答が寄せられました。ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました!

(1)「ドラゴンシリーズ」の裁縫セット、もしくは習字道具を持っていましたか?

(2)1の質問で「持っていた」と答えた人限定の質問です。購入して使い続けるうち、「後悔は?」

(3)1の質問で「持ってない」と答えた人限定の質問です。当時ドラゴンシリーズが欲しいと思いましたか?

 なお、今回は「あくまで簡易アンケート」ということで1つご容赦いただきたい点が……。本来1は全員答えていただきたかったところ、1つ飛んで2、3のみを回答してしまった方もいるもよう。結果には1の数(182)と2、3の合計数(195)に13の差があります。リプライでアンケートをつなげていたため、人によっては2以降が最初に表示されたことが原因かと思われます。

■ 回答結果は……?「持っていた」のは全体の2割弱

 さて、早速設問1から回答を見てみると……「持っていた」と回答した人は18.1%と全体の2割弱。この結果、2割もいたと思うべきか、それとも2割しかいなかったと思うべきか……判断が非常に難しいところです。

「持っていた」と回答した人は全体の2割弱

 ちなみに筆者は「2割しかいなかった」という感想。ドラゴンと言えばやはり小学生男児の憧れですから、正直もっと多いものだと思っていました。やはり親に購入を止められてしまったというパターンが多いのでしょうか……。

 そんなもやもやを抱えつつ、続けて設問2を見ると、購入した人の内、約3割が「後悔した」(33.3%)と回答しました。

購入した人の内、約3割が「後悔した」と回答

 裁縫セットや習字セットは高学年、さらには中学でも使用する物ですから、年齢が上がるにつれて少し恥ずかしく感じるようになった……と考えるのが自然でしょうか。一方の7割の方は「一片の悔いなし」(66.7%)と回答。……さすがの仕上がりぶりです。

 設問3では、所持していなかった方が「ドラゴンシリーズ」を欲しかったかどうか。これには「思ったけど止められた」(12.2%)が1割強、そして「思わなかった」(87.8%)が9割近くという結果に。

「欲しい思わなかった」が9割近くという結果

 どうやら親に止められたパターンは少数派で、ほとんどの小学生男児が「そもそも選ばなかった」ということ。ドラゴンシリーズの人気は、「思っていたほどではなかった」……と判断せざるを得ないようです。……いやいや、きっと他に良いデザインがあったのでしょう。そうに違いない。

■ 買った後で後悔をしている説、本当だった

 今回の設問の中で最も重要なのは、質問2の「後悔は?」の質問。寄せられた約50件の回答の内、3割超が「後悔した 普通のにしておけば良かった」を選んでいます。全体の3分の1を占めるとは、結構な割合ではないでしょうか。

 習字セットが3000円ほど、裁縫セットは4000円ほどと、決して安くはない買い物です。これから購入するというママパパは、子どもが欲しいと言ったものだからと鵜吞みにせず、長く使用し続ける物だということを前提に十分に話し合うを行うなど、判断は慎重に行うことをおすすめします。

 その上で、それでも欲しいという場合にはぜひ購入してあげましょう。所持者の内では「一片の悔いなし」と回答した方が多数派であるということも忘れてはいけません。あくまで子どもの意思を尊重する、という姿勢は持ちたいところですね。

(山口弘剛)