日本漢字能力検定協会は、世界ゆるスポーツ協会と共同で、なんと漢字とボールを使ったスポーツ「漢検ボール」を開発。漢検公式サイト特設ページでは、漢検準1級の人気声優・雨宮天さん音声による練習用動画も配信されています。
漢検ボールは、記憶の定着にも効果が期待できる「音読」に注目し、ボールを使って楽しみながら漢字学習ができるチームスポーツ。日本漢字能力検定協会は、「誰でも無理なく取り組める“ゆるスポーツ”を通して、漢字の普及と漢字学習の効果向上を図ります」と話しています。
漢検ボールの特設ページでは、ルールの解説や、漢検準1級を有する人気声優・雨宮天さんの音声による練習用動画などを公開。級に応じた練習問題を配信し、練習問題はダウンロードして、A3 で出力すれば、実際に漢検ボールをプレイする際にも使用できます。
また、漢検ボール発表にあたり、書道アーティスト・原愛梨さんの書を使ったPR動画を2種類制作し、漢字で構成された「ボール」や「プレイヤー」が漢検ボールをプレイする動画をインターネットで配信。動画のナレーションは、特設ページの練習用動画の音声と同様に雨宮天さんが担当し、認知拡大を図っています。
動画で描かれるワードは、「ネット流行語 100 2019」で特別賞に選出された「鬼滅の刃」や、中高生が日常生活で使う「映え」「推し」の漢字などから選定して構成。プレイヤーのイメージは「漢字と両想いになりたい」というメッセージから「相思相愛」を採用。「疾風迅雷 篇」は、ボールに「漢検」、プレイヤーのイメージに「疾風迅雷」という漢字を採用しています。
日本漢字能力検定協会によると、「今後は、全国の中学校、高等学校に呼び掛け、体験会などを実施してまいります。また、2020年5月16日に開催予定の『ゆるスポーツランド 2020』でも、漢検ボールを体験いただく予定です」とのこと。
<漢検ボールのルール>
フィールドプレイヤー 6人 VS 6人で戦います(フィールドプレイヤー以外に審判1人必要)。出題される漢字を読みながらボールを前線へと運び、ゴールを目指します。
1. チームメンバーは、漢字プレイヤー5人+パネラー1人の計6人です
2. パネラーは「漢字パネル」(基本 A3 サイズ)を持ちます
3. ボールを持っているプレイヤーは味方の「漢字パネル」の漢字を読みながら前進します
※ 漢字の読み仮名の数だけ前進できます(例えば出題が「開拓」なら、「カイタク」と4歩進めます)
4. 一つの漢字を読み終えたら味方にボールをパスします
※ ラグビーのようにボールを持っているプレイヤーよりも後ろにしかパスできません
5. パスが次のプレイヤーに渡るタイミングで、パネラーはパネルをめくります
6. パスをつなぎながら、ゴールラインを越えたら、1点獲得となります
7. 漢字の読み方が分からない場合は、後方の味方にパスをすることができます
8. ただし、3 秒以上ボールを保有すると「未漢字」というファウルで相手ボールになります
9. プレイするメンバーに応じて「漢字レベル(級)」を選んでプレイできます
情報提供:公益財団法人 日本漢字能力検定協会
(佐藤圭亮)