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好きが高じて一軒家を「マイお化け屋敷」に 愛と情熱がほとばしる

 お化け屋敷と言うと夏のイメージですが、現在は通年営業のところもあり、好きな人にとっては楽しみな場所なのだとか。そんなお化け屋敷好きの中でも、ここまで極める人は少ないかもしれません。

 群馬県館林市にある一軒家。実はここ、お化け屋敷の愛好家が、住宅を改装して作り上げた「マイお化け屋敷」なのです。

  •  館林市にある一軒家お化け屋敷を作ったのは、STUDIO BOMBの木村さん。フリーランスでお化け屋敷のプロデュースや造形などを手掛ける、お化け屋敷のプロという側面もお持ちです。

    お化け屋敷の造形物(館林お化け屋敷@STUDIO BOMBさん提供)

     小さい頃からお化け屋敷に入るのは怖く、好きではなかったと言います。しかし「入っている人のリアクションや造形物を外から見るのが好きで、そこからハマっていきました」とのこと。

    一軒家を改装した「館林お化け屋敷」入口(館林お化け屋敷@STUDIO BOMBさん提供)
    館林お化け屋敷エントランス(館林お化け屋敷@STUDIO BOMBさん提供)

     お化け屋敷にはさまざまな種類がありますが、木村さんが仕事で手掛けているのは「ウォークスルー型」と呼ばれるもの。来場者が自身で歩いてコースをたどり、色々な仕掛けに驚くというタイプで、商業施設などでの夏の催事がメイン。

    大道具作り(館林お化け屋敷@STUDIO BOMBさん提供)

     そんな木村さんが情熱をかたむけ、完全に趣味で作り上げてしまったのが、一軒家お化け屋敷。

    背景画(館林お化け屋敷@STUDIO BOMBさん提供)
    改装中の様子(館林お化け屋敷@STUDIO BOMBさん提供)

     自宅をお化け屋敷にするというのは大胆な発想ですが「もともと住んではいない家だったので、家族には何も言わずに作ってしまった感じです。最初は文句言われましたが、今はもう何も言われません」と苦笑まじりに語ってくれました。

     コンセプトは「呪われた家」。来場者はそこに足を踏み込んでしまったが故に、さまざまな恐怖体験をする……というもの。

    お化け屋敷内部(館林お化け屋敷@STUDIO BOMBさん提供)
    部屋の一部(館林お化け屋敷@STUDIO BOMBさん提供)

     TwitterのDMによる予約制で一般公開されているのですが、来場者からは「王道のお化け屋敷」や「お化け屋敷の良さがギュッと詰まって雰囲気バッチリ」といった感想がTwitterに投稿されています。

     木村さんはお化け屋敷の魅力を「ライブエンターテインメント」だと語ります。

     「反応も直接見られますし、人によってタイミングや脅かし方も変えたり、一回一回の生ライブです」と、知られざる“おどかす側”の意気込みを教えてくれました。

     この一軒家お化け屋敷、日々少しずつアップデートされている部分もあるようで、リピーターとして来場しても楽しめるような作りになっているようです。

     木村さんの語る「ライブエンターテインメント」の良さが味わえるお化け屋敷、まずは公式サイトから訪れてみると良いかもしれませんよ。

    <記事化協力>
    館林お化け屋敷@STUDIO BOMBさん(@tigenabe113)

    (咲村珠樹)

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