ポケモンをモチーフにした木彫りのアイデア雑貨を自作し、SNSにて公開している「木彫りのぽっぽ」さん(@warkingpopp)。木工を始めてからおよそ1年で制作した作品は60種類を超えています。

 そんなぽっぽさんが新作のモチーフに選んだのは、ふういんポケモン「ミカルゲ」のペーパーナイフ。「かなめいし」から封印を解かれたミカルゲが、封筒の封を開ける、というユニークなコンセプトが元になっています。

 ミカルゲと言えば、渦巻くように動く体に、不敵な笑みを浮かべるような表情が少し不気味なポケモン。作中ではいわゆる「伝説」扱いではないものの、入手にはいくつかの手順を踏む必要があり、バトルにおいても弱点の少ない強力なポケモンです。

 ぽっぽさんにとってミカルゲは、元々は妻が好きなポケモン。その影響をうけぽっぽさんもミカルゲが好きになり、新作のモチーフとして制作することに決めたそうです。

 今回の作品は、かなめいしの台座からミカルゲを持ち上げると、ペーパーナイフになるという仕組み。雑貨にアレンジしつつも、その造形は原作のミカルゲそのもので、特徴的な表情部分は緑色のレジンを用いて再現しています。

 それ以外の着色は行わず、木目の部分を多く残しているので、ペーパーナイフを使用しない時は、そのままインテリアとしても活躍しそうですね。

そのままインテリアとしても違和感がありません

 作品の出来栄えにはぽっぽさんも「木とグリーンに染めたレジンを合わせることで、木彫りの温かい雰囲気に華やかな要素を入れることができました。ニンマリとした顔も表現できたので、とても満足しています!」とコメント。とても気に入った様子です。

肝心のペーパーナイフとしての性能は……

 しかしながら、肝心のペーパーナイフの性能としては……「こうかはいまひとつ」だった模様。完成後、封筒の封を開けようと試みるも、どうやら思った通りにはいかなかったようです。スッと封を切る、というよりはビリビリと破る、という感じでしょうか……。

 見た目の印象とは異なり、少し不器用なミカルゲ。「もっと鋭利で、更に薄く、細くする必要がありました」と振り返るも、これはこれで愛嬌があって、ちょっとかわいいかもしれません。

<記事化協力>
木彫りのぽっぽ お仕事募集中さん(@warkingpopp)

(山口弘剛)