ファンタジー武器屋「タクミアーマリー」を運営する株式会社匠工芸の公式Twitterが12月17日、「コンビニで剣が売れた!」と報告。コンビニで剣……?いったい、どういうことなのか、匠工芸に取材してみました。

 兵庫県高砂市にある匠工芸はアクリル板などのプラスチックを使い、全て手作りでRPGに出てくるような武器や小物などを作っている会社。ツイートによると、武器が売れたのは、兵庫県加古川市にあるセブンイレブン長砂店。「ファンタジー武器が本当に売れたー!」と興奮を隠しきれない様子で匠工芸のTwitterは伝えています。

 販売されていた武器は、短剣の「ロミニングカトラス」。「水」「炎」「雷」「毒」「風」「土」「闇」の7属性(7種類)あり、値段はそれぞれ税込1万1600円。12月1日に発売されて以来、今まで(12月20日現在)に計5本売れているそう。これは5人の勇者が魔王討伐に向かったということでしょうか。

販売されているのは、セブンイレブン長砂店のみ

 「ロミニングカトラス」が販売されているのは、セブンイレブン長砂店のみ。こちらの店舗で販売されるようになったきっかけは、この地域に勇者が多い……というわけでは、もちろんありません。

 匠工芸代表の折井さんが、セブンイレブン加古川長砂店のオーナーと中学・高校の同級生だったこと。中学の3年間はバレーボール部で共に汗を流した仲だそうです。

 SNSで加古川長砂店のオーナーが折井さんのファンタジー武器屋「タクミアーマリー」の存在を知り、「面白い!」「セブンイレブンで販売してみる?」と声をかけたのが始まりと言います。子どもの頃の絆が大人になっても続いているのは凄いです。

 ただし、販売に至るまでには苦労もあったのだとか。お店の本棚の上部2段分をディスプレイのスペースとしてもらったものの、そこでどうカッコ良く陳列するかいろいろ考えたそうです。

画像提供:株式会社匠工芸公式Twitter(@takumikougei)

 その結果、ロミニングカトラス専用の「7本掛けアクリル透明スタンド」を制作。スタンドは文字通り透明なので、お店の外からでもロミニングカトラスが見えるようになっています。

 苦労した甲斐もあってか、販売から1か月もたたないうちに5本も売れたことについて、「全ての工程を匠工芸の工場でしているので大忙しで毎日制作しています」と嬉しい悲鳴をあげています。

 今後はキーホルダー系のアイテムを増やしたり、国内だけでなくフランスなど、「海外で販売できるようにしたい」と目標を掲げていました。海外の勇者たちにも強力な武器が届きそうですね。

<記事化協力>
株式会社匠工芸公式Twitter(@takumikougei)

(佐藤圭亮)