皆様アニメは見ていますか? 筆者はアニメを一時期控えていましたが、最近は創作やライティングに必要なことだと考えて、様々なアニメを毎日見ています。

 とはいえそれまでは本当に視聴は全くしていなくて、2020年くらいからスイッチが入り直したのでそこから昔のものなども含め、一生懸命視聴しています。2022年は本当に多くのアニメが配信されましたが、努力(?)のかいあってその大半を見たんじゃないかと思っています。

 では2023年ってどういうアニメがあるんだっけ?という話になった際に2022年にもありましたが、全然注目されずに終わっちゃう作品などもたくさんあったなと……。そこで個人的に注目している作品を取り上げて紹介したいと考え、こんなコラムを書いてみた次第です。
 
 このコラムがきっかけで2023年の新作アニメにも興味を持っていただけると個人的には嬉しいな、と思います。

 ちなみにメジャーどころを紹介する気は1ミリもありませんので、「呪術廻戦シーズン2」とか、「東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」「魔都精兵のスレイブ」が入ってない!と言われても筆者は困ってしまうのでその点ご了承を……取り上げたいんですが5つまでだともっとマニアックなチョイスにしたいな、と思いました(笑)

■ 1つ目……「英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~」

 2023年1月9日からテレビ東京などで放送される「英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~」は、小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載中、書籍化、コミカライズで注目されている作品の一つで、割と隠れファンの多いTS(異性化)モノの作品です。

 主人公は英雄王と呼ばれたイングリス(男性)ですが、死の間際に女神様に願い事を叶えると伝えられ、彼は武を極めたいと嘆願します。その嘆願が受け入れられイングリスは無事転生するのですが、なんと転生先は見目麗しい美少女へ。

「英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~」

 中身はお爺ちゃん、見た目は絶世の美女というとてもアンバランスなイングリス(女性)となって武を極めるために切磋琢磨していく……という作品です。

 WEB小説の頃からイングリスの美貌や可愛い部分など含めて、ちょっとコミカルな印象も強い作品ではあるのですが、バトルシーンなども盛りだくさんでイングリスのバトルマニア的な思考などがよく描かれていて、書籍化、そしてコミカライズ化で爆発的な人気を博するに至った経緯があります。

 こちらはアニメだけでなくコミカライズ、原作もぜひチェックしていただきたい作品ですね。

■ 2つ目……「異世界ワンターンキル姉さん~姉同伴の異世界生活はじめました~」

 2023年放送開始の「異世界ワンターンキル姉さん~姉同伴の異世界生活はじめました~」も、「小説家になろう」出身の作品です。

 姉同伴で異世界へと転生した軍場朝陽、彼自身はそれほど高い能力がなく冒険者としては最底辺のラビット級。でも彼を追いかけて自殺同然に転生した姉の軍場真夜は弟とは違ってチート級の超戦闘能力を持っていて、というお話。

 姉が無敵に強く、ワンターンで大抵の敵が吹き飛んでいくという実に爽快な作品となっています。

 冒険を続けるうちに朝陽は姉の無敵な強さと周囲の勘違いからどんどん昇進していくのですが、その真実を告げる間もなくどんどん嘘に嘘を重ねることになって……勘違い系の王道展開なので実に安心して見ることができます!

 姉もしくは妹がブラコンで、という設定自体はよくあるものの、異世界とバトル含めて組み合わせるとこうなるのね、と感心した作品です。小説のすぐあとに始まったWEB漫画作品も結構長く連載されているのでアニメ視聴前に予習しておくのも良いかもしれません。

■ 3つ目……「便利屋斎藤さん、異世界に行く」

 2023年1月8日からAT-X、TOKYO MXなどで放送される「便利屋斎藤さん、異世界に行く」は、一智和智さんによるWEB漫画が原作の作品です。

 便利屋従業員をしていた斉藤さんが、トラックに轢かれる寸前に異世界へと転移しそこで冒険者となって仲間と共に旅をするという王道のトラ転(トラックに轢かれて転生系)からスタートします、いや轢かれてないからトラ転ではないかもしれませんが。

 斉藤さんは戦闘では貢献出来ないのですが、手先が器用なため冒険者としては鍵開けや罠解除、武具の修繕とパーティには欠かせないサポートメンバーになります。

「便利屋斎藤さん、異世界に行く」

 仲間も個性的で鎧兜に身を包んだ女重戦士ラエルザや、ちょっとボケているモーロック、有料で仲間を癒やすラファンパンなどなかなかクセのある仲間とともに異世界での冒険を続ける話になっています。

 主人公が戦闘に特化してないというのもポイントかなと思います。割と戦闘系のクラスではない主人公が無双する話などもアニメでは多いのですが、この作品では手先の器用さと、便利屋時代の知識などを使って困難を乗り越えていくのが魅力になっています。

 あとラエルザが実にかわいいです、仮面の下は美少女(美形)というのはお約束ではあるのですが、顔についた傷を気にしてフルプレートを着込む美少女ってあんまり出てくるものじゃないんですよね、ほんと可愛い。

■ 4つ目……「葬送のフリーレン」

 山田鐘人さん原作、アベツカサさん作画によって「週刊少年サンデー」にて連載されている漫画作品が原作です。ちなみに個人的には、連載が開始されたときに、あ、これ絶対アニメ化するわ、と思った作品でもあります。

 なので2023年にアニメ化が決まったときは、すごく嬉しかったんですよね……原作も人気作品なんでおそらく待ち望んでいた方も多いかと思います。

 勇者とその一行が魔王を倒した後のストーリー……人より寿命の長い主人公フリーレンがたった10年間の旅をした勇者たちに纏わる思い出をたどって、彼らの死後に人間を知るために再び旅に出ていくという話でして(めちゃくちゃ端折ってますけど)、その旅の中で勇者一行の仲間だったハイター、アイゼン達の弟子だった魔法使いフェルン、戦士シュタルクを連れて旅をしていきます。

 連載が結構進んでいる話なので1クールでどこまでやるかわからないのですが、とにかく次第に良き師として、仲間として二人とともに成長をしていく姿が心打たれます。

 コミカルなシーンもたくさんありますが、魔族との戦いや勇者一行の旅に纏わる伝説、思い出などもフリーレンが再確認していくシーンなども含めて、ちょっとホロっとさせられるいい作品だと思っています。

■ 5つ目……「ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」

 はい、こちらもなろう系ではありますが、勘違い系の極地に近い作品の一つです。原作のWEB連載はまだ続いていて恐ろしいくらいのボリュームがあるのでアニメが人気出たらどこまで進むんだろう……と今から期待感しかないタイトル。

 主人公であるわがまま姫ミーアは、帝国の崩壊に伴い断頭台の露と消えた……はずだったのになぜか死ぬ前、しかも12歳に巻き戻っていました。

 彼女はあの恐怖を再び繰り返さないために、帝国を建て直して過去の失敗を帳消しにするために動く……のですが、基本的にミーアの本質は「自分の安全が最優先」。

 そのため西へ東へと奔走するのですが、本質的には帝国の立て直しよりも、内戦で命を落とす兵士のためでもなく、飢饉に苦しむ民のためでもなく……ただただ「すべてはギロチンの運命を回避するために!」という話です。

 ミーアの行動は周囲の勘違いや忖度でどんどん聖女のような扱いへと変化していき、どんどんエスカレートしていく……そんなコミカルなタイトルです。

 原作小説、コミカライズも大変人気のあるタイトルでして、2023年は相当にアニメ激戦の年なんだなと思いますね、ほんと。

■ まだまだ紹介したい作品はある

 さて2023年アニメから5つご紹介させていただきました。

 このほかにも「この素晴らしい世界に爆焔を!」「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。」「私の推しは悪役令嬢。」などなどもっと紹介したい話はたくさん存在しているのですが、記事構成の都合上5つということで泣く泣く削りました……。

 筆者はアニメをちゃんとチェックして見るようになったのが最近で、それまではあまり見ることもなかったのですが、改めて見ていると本当に様々な作品が毎年数多く放送・配信されるようになっています。2023年も目が離せないアニメだらけで視聴が忙しそうです!

※画像は公式youtubeチャンネルで配信された、各アニメトレイラーのスクリーンショットです。

【上村健太郎:筆者プロフィール】
神奈川出身、東京在住。オンラインゲーム業界において長らくプロモーションやプロデュースなどを担当し、数多くのタイトルを立ち上げ、そして終了させてきた苦い経験の持ち主。
私生活では妻と二匹のビーグル犬よりも地位の低い生活を満喫中。