シリーズ最新作「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」発売から早くも2か月が経過。過去作から引き続きプレイし、すでにシナリオをクリアしたという方も多いでしょう。一方、本作でトレーナーデビューを果たした小さなお子さんも多いようです。

 ツイッターユーザー「もちこ」さんの5歳になる娘さんもその一人。ゲームのプレイを通して、さまざまな困難を乗り越える様子を描いた漫画が、ツイッターで注目されています。読めばきっと、あなたもほっこり応援したくなるはず。

 投稿された漫画は、4コマ漫画が2つの合計8コマ。娘さん一人でゲームを進めるのは少々難しいようで、どこに行けばよいのかわからなかったり、野生のポケモンに大事な「ホゲータ」がやられてしまったり。さまざまな困難が待ち構えていましたが、もちこさんのサポートにより一歩ずつ着実に進めている様子。

5歳の娘さんがポケモンデビュー

 数日後、ついに初めてのジムリーダーとなる「カエデ」にチャレンジ。少し自信がなさそうな娘さんですが、攻略本の情報を元に有利なタイプ相性をチェック。手持ちのポケモンを見直して挑んだその結果、見事勝利を収めました!

 はじめてのジムバッジをゲットし、両手をあげて喜ぶ娘さん。トレーナーとして成長するその姿を「どんどん実っていく!」と、作中のキャラクター「ネモ」さながらに、見守るもちこさんが描かれているところで、漫画は締めくくられています。

成長を見守るもちこさん

 この漫画、同じような立場の方なら、きっと共感できるはず。かくいう筆者も、現役ポケモントレーナーでありながら、今作で我が子がポケモンデビューしたばかり。小学校に通う傍ら、毎日のようにポケモンたちとの触れ合いを楽しんでいます。

■ ポケモンを通して現実でも成長する娘さん

 5歳というと少し早いのでは?とも感じますが、娘さんは普段からアニメのポケモンを見たり、もちこさんがプレイしていた「LEGENDS アルセウス」を見ていたりと、ポケモンを身近に感じていた様子。そこで「スカーレット・バイオレット」が発売されるタイミングで誘ってみたところ、興味を示したため一緒にプレイしてみることにしたのだそう。

 漫画を見ても分かる通り、独力でプレイするのは難しいこともあるようですが、どうしても行き詰まった時は先輩トレーナーであるもちこさんがサポート。

 しかしながら「攻略本を読んで予習をしてから進めるタイプ」という堅実派であるようで、基本的にプレイ中は見守りに徹しているとのこと。わからないことがあれば自ら調べる、次の目的達成のためにあらかじめ勉強するという、学習の基礎が身に付きそう。

 そんな娘さんのお気に入りのプレイスタイルは、専らポケモンバトル……ではなく、ゲームの舞台である「パルデア地方」を観光することなのだとか。

 本作の世界はオープンワールド方式であるため、ストーリーの進行状況に関わらず、ほとんどの場所を序盤から訪れることが出来ます。ライドポケモンの背中に乗って、ゆっくり世界を見て回る。そんなプレイ方法も、今作の楽しみ方のひとつと言えるでしょう。

■ もはやゲームの枠を超えた?ポケモンを通して得られるもの

 こう考えると、ポケモンはもはやゲームという枠を超えて、生活をより豊かにするツールとしての役目を持っていると言えるかもしれません。

 時に親子のコミュニケーションツールだったり、時に学習の仕方を教えてくれたり。プレイを通して得られるものは、単純に「バトルに勝利した」という達成感だけではないはず。

 広大な世界観を持つポケモンという作品を通して、娘さんはゲームの中だけでなく、現実でも大きく「実っていく」ことでしょう。これからも一歩ずつ着実に、楽しみながらプレイして欲しいですね。

<記事化協力>
もちこ@5歳むすめさん(@mochico913

(山口弘剛)