「あげパン」や「ソフト麺」などに代表される、思い出の給食メニュー。西日本民であれば、そのひとつとして「マーシャルビンズ」を挙げる方も多いのではないでしょうか。

 大豆を使用したチョコクリームを、食パンに塗って食べる時間はまさに至福のひと時。そんなマーシャルビンズを、大人になった今だからこそできる「贅沢づかい」して、あの頃叶えられなかった夢をかなえてみました。

 今回筆者(鹿児島在住)がマーシャルビンズを購入したのは、近所にあるコープ(生協)。パンコーナーの陳列棚に、小さなかごに入れられる形で置いてありました。

 ネットの口コミによると、どうやら九州にある一部の業務スーパー等でも入手可能であるようですが、楽天やAmazonといった通販サイトでも販売されています。

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 見かけた瞬間にあの懐かしい味を再度味わってみたくなった筆者。小袋に8個入っている形で220円(税込み)と、お財布にも大変優しい価格設定となっているのはありがたいところです。

8個入り

 自宅に帰り、早速食パンにぬりぬり。ひと口かじってみると、それは昔と変わらぬ懐かしい味でした。大豆とチョコレートの風味が程よくマッチし、大人になっても十分においしく食べられます。しばらく朝食はこれでもいいかなぁ……。

懐かしい味わい

 なんて考えているうちに、あっという間に完食。もちろん十分な満足感は得られたのですが、「せっかくならあの頃出来なかったことをやってみよう!」と思い立ち、軽くアレンジしてみることにしました。

■ マーシャルビンズを3個使ってみる

 まずは「贅沢づかい」。マーシャルビンズを3個使用して、食パンに塗ってみます。

見た目から漂う厚塗り感

 すると……見てください、この厚塗り感。食パンの生地が見えないくらいチョコが分厚くなっており、一個の時のそれとは明らかに違います。

 お味の方も1個の時以上に、濃厚濃密。これでもかと言わんばかりにチョコクリームの食感と風味が広がります。小学生時は成し得なかった小さな夢を叶えたような、そんなリッチな気分を味わうことが出来ました。

■ トーストした食パンにマーシャルビンズを使ってみる

 続いてやってみたのは、トーストした食パンにマーシャルビンズを塗ってみること。食パンの熱でクリームが柔らかくなり、見た目も非常に良い感じです。

見た目も良い感じなトーストへの使用

 早速食べてみると……予想通り、これもうまい!外はカリッと、中はフワッとした食パンの食感と、チョコの風味は相性抜群。少し手間はかかりますが、それに十分見合うほどのおいしさですし、何より給食では絶対に出来なかったこと。それだけでもやってみる価値があったと感じます。

■ 懐かしさを味わうならやっぱり1個がベスト

 今回2パターンのプチ贅沢を試してみましたが……個人的に一番だったのは、やはり最初に食べた食パン1枚に対して、マーシャルビンズ1個を使うオーソドックスな食べ方。食べている間は、小学生の頃にタイムスリップしたような気分になりました。

 給食で出た時は否が応でもテンションがあがったマーシャルビンズ。気軽に懐かしさが味わえる手段として、残りのストックも楽しみたいと思います。

(山口弘剛)