おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

文の最後に絵文字を付けるのはおじさんおばさん説……新たなジェネレーションギャップに戸惑い

 SNSで時折話題になる「ジェネレーションギャップ」。「PS2はレトロゲーム」「イオンをジャスコと言っちゃう」など、どれも思わず目を伏せたくなるような内容ですが、先日新たなギャップが発見され注目されました。

 それは「今の中高生は、LINEするとき文の最後に絵文字を付けない」え、マジで……?

  • ■ 若者たちは文末に何もつけない

     さて、かく言う筆者はアラフォー世代。LINEに限らず、ツイッター等でもつい文の最後に絵文字を使ってしまいます。いつからか?と言われたらはっきりはしませんが、少なくとももう10年以上はこうしていますよ……ええ。

     じゃあ若者たちは逆にどうしているのか?と調べてみると、どうやら「ー」や「?」等の記号を除き、「文末に何もつけない」のが主流の模様。絵文字を多用するのはおじさんおばさん、というイメージが定着しているようです。

     少し前には「おじさん構文」なる文章が話題になりましたが、そこでもたしかに「絵文字を多用する」という共通点がありました。文章は決してコテコテの構文でなくとも、絵文字だけでもうそれなりの年配者、と思われてしまうようです……なんてこった。

    おじさん同士の会話

    ■ 絵文字がないと冷たく感じません?

     一おじさんの意見として言わせてもらうと、絵文字を付ける一番の理由は「感情を表現するため」でしょう。

     「ありがとう」という一言でも、そのまま送るのと笑顔の絵文字を付けるのとでは、相手への伝わり方が違います。ない場合はどうしても、無感情というか、「冷たい」「怒っている」という風に捉えられがちで、実際相手に誤解を与えてしまった、という経験がある方も多いのではないでしょうか。

     我々世代が絵文字を使い始めたころというのは、逆に年上世代に絵文字を使う習慣がなく、「大人の文章は冷たく感じる」というのも理由のひとつであるはず。つまり、昭和レトロなものがまた流行っているように、メッセージの送り方も、世代が一周してしまった結果なのかもしれません。

    ■ でもやめられない絵文字……だっておじさんだもの

     だからといって、これから絵文字を使わなくなるか?と言われたら、決してそんなことはありません。メッセージ機能から絵文字の機能がなくならない限り、きっと今後も使い続けることでしょう。なぜなら筆者は紛れもないおじさんだからです。

     若者が絵文字を使わない、という事実はたしかにややショッキングではあるものの、だからといって自分のスタイルを崩すのはなんだか違うような。これを知って無理に若者ぶろうとする心理のほうこそ、真におじさんおばさんが無理している感じがにじみ出てしまう気がしてなりません。

     絵文字を使ったらおじさんおばさんと認識されてしまう……それでもいいじゃない、だって事実なのですから。それに、絵文字を使わない習慣が一巡したように、その内きっとまた絵文字を使う文化がやってくるはずです。その時にまた「絵文字昔流行ってたんだよね~」と言いながら、しれっと使いだすのもなんだか……ねぇ。

    (山口弘剛)

    あわせて読みたい関連記事
  • 彼女に「おはよう」と送ったつもりが……学生の甘酸っぱい“ライン誤爆”に13万いいね
    インターネット, おもしろ

    彼女に「おはよう」と送ったつもりが……学生の甘酸っぱい“ライン誤爆”に13万いい…

  • 「えもじの子(仮)」
    インターネット, おもしろ

    LINEの人気キャラ「えもじの子(仮)」が有料で復活 一部未収録に完全復活を望む…

  • チャペルで壁を破壊……いったいどういう状況?
    インターネット, おもしろ

    夫から怪しいLINEが届いたので……まさかのQ&Aで本人確認!「チャペルで私が壊…

  • 実家住み&独身のみが集うLINEグループがカオスすぎる……2025年の抱負は「停滞」
    インターネット, おもしろ

    実家住み&独身のみが集うLINEグループがカオスすぎる……2025年の抱負は「停…

  • 妹キャラとビデオ通話できる「いもうとBOT2.0」の画面
    インターネット, サービス・テクノロジー

    妹キャラとビデオ通話できる「いもうとBOT2.0」“ツンデレ”バランスも調整可

  • 運動会は年1回のはずが……年2回の場合も?アンケート結果をまとめてみた
    ライフ, 雑学

    運動会は年1回のはずが……年2回の場合も?アンケート結果をまとめてみた

  • 「ペット投票」に反応しないで LINE公式がアカウント乗っ取りの注意喚起
    インターネット, 社会・物議

    「ペット投票」に反応しないで LINE公式がアカウント乗っ取りの注意喚起

  • 老人のアニメ寄せ
    インターネット, びっくり・驚き

    60代70代もアニメに夢中!?「老人のアニメ寄せ」現象を唱える投稿に反響

  • 「Z世代と昭和世代の違い」
    インターネット, びっくり・驚き

    上司と部下の考えかたの違いが話題 昭和世代は「未来に希望」、Z世代は「未来はわか…

  • 入園式で言われたのは「クラスのグループライン禁止」
    インターネット, びっくり・驚き

    入園式で言われたのは「クラスのグループライン禁止」 トラブル防止の対策に様々な声…

  • 山口 弘剛‌Writer

    記事一覧

    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • テレ東「UFO山」がTVerで全話無料配信開始 「フェイクドキュメンタリーQ」チームら参加の怪作
    TV・ドラマ, エンタメ

    テレ東「UFO山」がTVerで全話無料配信開始 「フェイクドキュメンタリーQ」チ…

  • 「ごちうさ」新作は長編劇場版 キャラデザ矢野茜描き下ろしのティザービジュアル解禁
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    「ごちうさ」新作は長編劇場版 キャラデザ矢野茜描き下ろしのティザービジュアル解禁…

  • 令和に蘇る「ガンケシ」の衝撃 懐かしの2頭身フォルム「ガシャポン戦士ZERO」発売決定
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    令和に蘇る「ガンケシ」の衝撃 懐かしの2頭身フォルム「ガシャポン戦士ZERO」発…

  • 偽造貨幣
    インターネット, 社会・物議

    昭和61年発行「御在位60年記念1万円銀貨」に偽造品 300枚確認される

  • 摂取しすぎに注意?サイレントヒルfの「赤いカプセル」がまさかの商品化
    ゲーム, ニュース・話題

    摂取しすぎに注意?サイレントヒルfの「赤いカプセル」がまさかの商品化

  • 「質量を持った残像」を完全再現 ガンダムF91名シーンのジオラマが圧倒的完成度
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    「質量を持った残像」を完全再現 ガンダムF91名シーンのジオラマが圧倒的完成度

  • トピックス

    1. 「呪術廻戦」酷似ゲームを巡る騒動 公式声明後にApp Storeから姿消す

      「呪術廻戦」酷似ゲームを巡る騒動 公式声明後にApp Storeから姿消す

      人気アニメ「呪術廻戦」に酷似したスマホゲーム「特級呪術師」が配信され、SNSで物議を醸しました。公式…
    2. 「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」26年2月15日放送開始 PROJECT R.E.D.第1弾

      「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」26年2月15日放送開始 PROJECT R.E.D.第1弾

      東映は12月25日、11月に発表していた新番組「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」について、202…
    3. テキストエディター「EmEditor」でセキュリティインシデント 公式サイトのダウンロード導線に不正改変か

      テキストエディター「EmEditor」でセキュリティインシデント 公式サイトのダウンロード導線に不正改変か

      テキストエディター「EmEditor」を提供するEmurasoftは12月23日、公式サイトのダウン…

    編集部おすすめ

    1. 宝塚宙組公演、25日に続き28日まで中止 主要出演者の体調不良で

      宝塚宙組公演、25日に続き28日まで中止 主要出演者の体調不良で

      宝塚歌劇団は12月26日、宙組が東京宝塚劇場で上演している公演について、主要な出演者の体調不良により公演の実施が困難な状況が続いているとして…
    2. シートタイプのWebMoney

      WebMoney、事業をビットキャッシュへ承継 一部サービスは終了へ

      オンラインゲームの課金手段として知られる「WebMoney」が事業の節目を迎えます。auペイメントは2026年3月31日付でWebMoney…
    3. 「完全在宅」「未経験OK」のはずが…求人をきっかけに高額契約 消費者庁が注意喚起

      「完全在宅」「未経験OK」のはずが…求人をきっかけに高額契約 消費者庁が注意喚起

      育児などを理由に在宅で働きたいと求人サイトを利用した人が、結果的に高額な契約を結ばされるケースが相次いでいます。「完全在宅」「未経験OK」と…
    4. Netflix映画『10DANCE』

      Netflix「10DANCE」、海外SNSで広がる“困惑と魅了” 「情緒が崩壊した」人も

      Netflixで12月18日に配信が始まった映画「10DANCE」が、海外SNSで大きな反響を呼んでいます。BL作品であることに戸惑いながら…
    5. 「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

      「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

      アクセサリーや雑貨の販売で知られる「サン宝石」は12月16日、同社が展開するカプセルトイ「中二病が疼くリング」について、公式サイトおよびSN…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト