おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

運動会は年1回のはずが……年2回の場合も?アンケート結果をまとめてみた

 数ある学校行事の中でも一大イベントと呼べる「運動会」。一般的には10月ごろに開催される大運動会のみ、1回きりであるはずですが、年2回開催のパターンがあることをご存じでしょうか?

 かく言う筆者(鹿児島県出身)も、実は年2回開催の該当者。それぞれを比較するといったいどのくらいの割合になるのか、回数の違いに何か傾向があるのか、気になったので簡易アンケートをとって調べてみることにしました。

  •  簡易アンケートは、おたくま経済新聞のXアカウントにて5月18日より実施。3日間のアンケート期間で、合計5262票と146件の返信、38件の引用投稿が集まりました、調査にご協力いただいたみなさまに、この場を借りて御礼申し上げます。

    ■ 運動会は年何回?年1回が8割超

     まずはアンケートの結果を見てみましょう。年1回開催の割合は全体の86.5%、およそ4500票にのぼり、年2回開催と大きく差が開く結果となりました。年に2回も運動会が開催されることは、やはり相当レアであるようです。

    アンケート結果では年1回が8割以上

     次に、2回開催の方から寄せられたコメントをチェックしてみると、開催時期については揃って春(4、5月頃)と秋(9、10月頃)。春の開催は小運動会、またはこいのぼり運動会などと呼ばれ、秋の大運動会よりも小規模で開催されるパターンが多いようです。

     ちなみに筆者の母校でもこの開催形式と同じで、小運動会はたしか平日の半日開催で保護者の参観もなし。競技も短距離走やリレーといった、長期にわたる練習が必要なものでなく、どちらかと言えば体育の授業の延長といった感じの扱いでした。

     編集部の他のスタッフにも年2回経験者がおり、聞くと5月の運動会は「春の運動会」と呼ばれ、土曜午前開催の「半ドン運動会」。保護者参観については自由だったそうです。秋については盛大に開催され、保護者どころか親戚までもが応援のため集結したのだとか。今から40年ほど前の話とのことですが、秋には校庭でバーベキューをしながら応援している家庭もあったとのこと。今では考えられません。

     なお、年2回開催と回答した方の中には、学校行事でなく、町内会や自治会が開催する運動会を含めていた方もいたようです。このため、アンケートに参加した方数人に事前練習の有無について聞いてみたところ、町内会や自治会の場合は学校にて事前の練習はなし、一方学校主催で年2回の場合には2回とも学校にて事前練習があったと答えています。

    ■ 開催回数が違う理由は?もしかすると年代差の可能性も

     次に気になるのは、1回開催と2回開催は地域によって異なるのか?という疑問。寄せられたコメントをすべてチェックしていくと、南は鹿児島から、北は青森まで各地域で年2回実施の声が聞かれました。新潟や北海道からコメントを書いてくれた方は年1回とのことでしたが、どうやら地域による違いはないと言って良さそう。同じ地域、年代の方でも1回と2回で違うパターンもありました。

     しかしながら、なぜこれほどまでに年1回開催の声が多いのか。それはもしかすると、学校方針の違いに加え、年代の違いによるところが大きいのかもしれません。

     「年2回開催」の方のほとんどに共通していたのは、「30年ほど前」や「50年前ですが」といった文言。つまり昭和後期から平成初期頃に学生時代を過ごした方が対象となっているケースが多いのです。

     つまり20~30年前ごろから、年2回開催していた学校も年1回開催に移行していったものと推察できます。その背景としては、平均気温の上昇も関係あるのでしょうが、大きな理由は週休2日制の導入によるところが大きいのではないでしょうか。

     実際、アンケートの回答者の中には、自分(親)は2回開催経験者だけれども、我が子は1回開催だという意見が複数届いています。(母校、もしくは地域が親子ともに同じケース)

    ■ 週休2日制が運動会の開催回数に影響?

     週休2日制は公立学校にて2002年から完全導入されたので、ちょうど時期は一致します。その後、制度の見直しが議論され、自治体によっては月に一回の土曜授業などが実施されています。

     筆者には小学生の子どもが2人いますが、もちろん運動会は年1回の開催です。やはり、年代による違いが大きいのかもしれません。あれ……つまりこれ、ジェネレーションギャップネタ?

    【年2回経験者からの声】

    <青森県>

    ・青森県南です。
    6,7月頃に1回目、9,10月頃に2回目としてミニ運動会がありました

    <福島県>

    ・春と秋にあった記憶があるような……(福島)

    ・福島県の浜通り小学校で昭和の頃、春に親子運動会、秋に大運動会と年二回ありました。

    <茨城県>

    ・元茨城県民です。昭和時代の小学生時代の話ですが、春(5月上旬)と秋(10月上旬)の2回でした。
    なお、中学・高校時代は 秋だけ(10月)です。

    ・茨城県某市で年2回でした。
    今思うと2回やる意味ってなんですかね

    <埼玉県>

    ・浦和の小学校は春の小運動会と秋の大運動会
    地域対抗ソフトボール大会
    高学年4kmのマラソン大会
    があった

    <千葉県>

    ・千葉の一番東京よりの市ですが、春秋2回ありました
    春の小運動会と秋の大運動会
    低学年の時に東京西部の区から越して行って2回あるのに驚きました
    まあ、昭和の話ですがw

    <東京都>

    ・春の小運動会と秋の大運動会
    東京です

    ・都内区立小学校でしたが、5月末ごろに「春の小運動会」、9月末(10月頭?)に「秋の大運動会」として2回ありました。

    <神奈川県>

    ・横浜市民です
    春秋2回有りました。

    ・横浜です。
    春の運動会と秋の大運動会の2回でした。
    今、子どもたちの学校は春か秋どちらか1回しかない。

    <静岡県>

    ・静岡県です(昭和終わり頃)
    春の小運動会 
    秋の大運動会
    なんなら夏休み明けに校区対抗運動会と3回ありました(地獄)

    <愛知県>

    ・小運動会と大運動会がありました(名古屋市立小学校)
    みんながみんなそうではないと知ったのはかなり後かな?

    ・愛知県で年2回でした。
    春は保護者がいない児童だけの小運動会なので平日、秋は保護者が参観する大運動会で日曜開催。

    ・愛知県です
    35年前は【春の運動会】と【秋の大運動会】がありました。春は児童と先生のみ。秋は家族観覧ありでした。母校に自分の子どもも通っていましたが、10年前にはすでに年1回に変わってましたね。

    <滋賀県>

    ・滋賀県 昭和50年代ですが、5月くらいに徒競走がメインの小運動会、10月に楽器演奏しながら行進したり、組体操や綱引きもある大運動会がありました。

    <大阪府>

    ・大阪です。
    春の運動会と秋の運動会というイメージです。

    ・小学校では年2回でした。5月頃に小運動会、9月に大運動会と銘打ってました。ちなみに40年ほど前の大阪府です。

    ・小学校のころ、大運動会(参観あり)と小運動会(参観もOK)てのがありましたわ。そう言えば。
    大阪です。

    ・大阪出身です(1976年から1982年)。
    春に半日で競技少なめの小運動会、秋は大運動会で応援合戦などもある規模の大きなものがありました。これとは別に、秋には地区対抗運動会(小学校区の自治会連合会主催)もありました。

    <兵庫県>

    ・神戸生まれ神戸育ちです、小学生中学生と春秋の年2回でした。

    ・兵庫県尼崎市の昭和50年代です。
    小学校は5月に小運動会10月に普通の運動会、中学、高校は秋の1回開催でした。

    <鳥取県>

    ・鳥取出身です
    秋の運動会の他に「こいのぼり運動会」といって、5月にも運動会してました
    30年以上前のことで、今もそうなのかは分かりません

    <岡山県>

    ・春に生徒だけで体育会と称して行い、
    秋の運動会は家族の観戦もOKの形
    もちろん学校とは別に地区の運動会もある(競技の景品が食品・日用品だったりする)
    (昭和50年代。岡山県倉敷市の小学校。記憶違いかもしれない

    <山口県>

    ・3~40年前の山口県ですが、家族イヴェント的な所謂「運動会」らしい運動会は年1回で、それとは別に「小運動会」と称する児童のみの催しがあったように記憶してます。

    <香川県>

    ・香川県でしたが小学校は春と秋の2回ありました。どちらかは町民運動会兼用で地区対抗の競技が有りました。屋台も出て子供ごころに楽しかった記憶が有ります。

    <愛媛県>

    ・(昭和末期~平成初期の)愛媛ですが、小学生の頃は春と秋にありました
    春はこいのぼり運動会と言っていて、5月の平日開催、秋の運動会と違ってお昼で終了(お弁当ではなく給食を食べて帰宅)、父兄参観なしでした。

    <高知県>

    ・1968年製 高知市・男性
    学校主催で春の運動会(競技少な目)と秋の運動会(メイン)がありました。
    4人の子供達の時も同じ。
    今は、春1回になったんじゃないかな。

    <宮崎県>

    ・宮崎です。5月に万国旗じゃなくて鯉のぼり飾って、半日の鯉のぼり運動会ってのやってたな。9月はガチ運動会。両方学校主催だったはず。でも5月のは途中から無くなった

    ・宮崎県北の小学校は5月と9月でしたね。9月の方が本番のイメージはありました。

    <鹿児島県>

    ・地元鹿児島では
    小運動会が一学期にあって
    二学期に大運動会だったよね
    もう昔だから今はどうだろうかね

    ※今回実施したアンケートはあくまで「簡易アンケート」です。話のネタ程度にお考えください。

    <出典>
    おたくま経済新聞 Xアカウント

    (山口弘剛)

    あわせて読みたい関連記事
  • 華の会メール・バナー
    PR

    オトナ世代の恋愛マッチング

  • 華の会メール・バナー
    PR

    趣味でつながる30代からの恋愛マッチング \華の会メール/

  • 絵本「ねずみくんのチョッキ」シリーズ、初のTVアニメ化が決定 誕生50周年の節目に
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    絵本「ねずみくんのチョッキ」シリーズ、初のTVアニメ化が決定 誕生50周年の節目…

  • 「男児を育ててるな」と実感する瞬間 廊下で壁登りする姿に共感続々
    インターネット, おもしろ

    「男児を育ててるな」と実感する瞬間 廊下で壁登りする姿に共感続々

  • 子どもとの遊びから始まった沼 ブレスレットづくりにオタク母が本気を出した結果
    インターネット, おもしろ

    子どもとの遊びから始まった沼 ブレスレットづくりにオタク母が本気を出した結果

  • 任天堂の新アプリ「かおマリオ」レビュー 大人にこそ遊んでほしいゆるゲーだった
    ゲーム, コラム・レビュー・取材

    任天堂の新アプリ「かおマリオ」レビュー 大人にこそ遊んでほしいゆるゲーだった

  • 作文嫌いの救世主 親子で楽しむ「魔法のワークシート」が超便利
    インターネット, おもしろ

    作文嫌いの救世主 親子で楽しむ「魔法のワークシート」が超便利

  • 子どものためにクレヨンで描いたイーブイ 妻が気に入りまさかの額装
    インターネット, おもしろ

    子どものためにクレヨンで描いたイーブイ 妻が気に入りまさかの額装

  • 映えスイーツのはずが…完成したデラウェアゼリーは“カエルの卵”?
    インターネット, おもしろ

    映えスイーツのはずが…完成したデラウェアゼリーは“カエルの卵”?

  • 無償のお手伝い券かと思いきや「1回100円」 小5息子の優しさと商魂にほっこり
    インターネット, おもしろ

    無償のお手伝い券かと思いきや「1回100円」 小5息子の優しさと商魂にほっこり

  • 子の夏休み=親は常に戦闘モード “戦士のような母”の後ろ姿が話題に
    インターネット, おもしろ

    子の夏休み=親は常に戦闘モード “戦士のような母”の後ろ姿が話題に

  • 5年使った子ども用のスプーンが突然の引退 思わぬ別れに「ありがとうね」
    インターネット, 感動・ほのぼの

    5年使った子ども用のスプーンが突然の引退 思わぬ別れに「ありがとうね」

  • 山口 弘剛‌Writer

    記事一覧

    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 回し車の裏に「職人」発見 ハムスターの意外すぎる行動に爆笑
    インターネット, おもしろ

    回し車をまさかの手回し ハムスターの「職人」すぎる行動に爆笑

  • 絵本「ねずみくんのチョッキ」シリーズ、初のTVアニメ化が決定 誕生50周年の節目に
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    絵本「ねずみくんのチョッキ」シリーズ、初のTVアニメ化が決定 誕生50周年の節目…

  • 「男児を育ててるな」と実感する瞬間 廊下で壁登りする姿に共感続々
    インターネット, おもしろ

    「男児を育ててるな」と実感する瞬間 廊下で壁登りする姿に共感続々

  • 江頭2:50の“トルコ伝説”がポテチ化 ファミマ限定「伝説のケバブ風味ポテトチップス」を実食
    グルメ, 商品・サービス

    江頭2:50の“トルコ伝説”がポテチ化 ファミマ限定「伝説のケバブ風味ポテトチッ…

  • 子どもとの遊びから始まった沼 ブレスレットづくりにオタク母が本気を出した結果
    インターネット, おもしろ

    子どもとの遊びから始まった沼 ブレスレットづくりにオタク母が本気を出した結果

  • B-DASHが「X-DASH」に改名 11月に追悼ライブ
    エンタメ, 音楽・映像

    B-DASHが「X-DASH」に改名 11月に追悼ライブ

  • トピックス

    1. マクドナルド非公認レシピ「改造てりたま」

      マクドナルド非公認レシピ!夏のてりたま欲を満たす「改造てりたま」を作ってみた

      春限定の人気商品「てりたまバーガー」を夏でも味わうため、筆者が考案した「改造てりたま」の作り方を紹介…
    2. 江頭2:50の“トルコ伝説”がポテチ化 ファミマ限定「伝説のケバブ風味ポテトチップス」を実食

      江頭2:50の“トルコ伝説”がポテチ化 ファミマ限定「伝説のケバブ風味ポテトチップス」を実食

      江頭2:50さんが60歳の節目に放つ、まさに“レジェンド級”のコラボ商品が登場です。YouTubeチ…
    3. 企業と株主対立を“見える化” ストラテジックキャピタル、ガンホー批判サイト公開

      企業と株主対立を“見える化” ストラテジックキャピタル、ガンホー批判サイト公開

      ゲーム会社ガンホー・オンライン・エンターテイメントをめぐり、投資ファンドの株式会社ストラテジックキャ…

    編集部おすすめ

    1. 「なんかやってる」4羽の文鳥 まるで連続写真?

      「なんかやってる」4羽の文鳥 まるで連続写真?

      「なんかやってる……」Xで飼い主さんにこうつぶやかれたのは、4羽の白文鳥さんたち。添えられた写真には、4羽が棚の上に連なって集まり、まるで連…
    2. 法事でオリジナルTシャツ!?音楽フェスのような斬新な引き出物が話題

      法事で配られた家紋&没年入りTシャツが話題 “フェス感”漂うセンスに爆笑

      法事の引き出物(お返し)といえばお菓子やカタログギフトが王道ではないでしょうか。しかしときには予想だにしない品をもらうこともあるようで……。…
    3. 災害関連死ゼロを目指す「EDAN」発足 フィリップ モリスら民間団体が連携

      災害関連死ゼロを目指す「EDAN」発足 フィリップ モリスら民間団体が連携

      フィリップ モリス ジャパン(PMJ)が、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)と共同で、避難生活に特化した支援ネットワーク…
    4. 「週刊文春」2025年9月4日号(8月28日発売)

      週刊文春、最新号表紙は「白紙」 48年続いた和田誠さんの表紙絵に幕

      総合週刊誌「週刊文春」は、2025年8月28日発売の9月4日号で48年間にわたり表紙を飾り続けたイラストレーター・和田誠さんの絵を終了し、大…
    5. 作文嫌いの救世主 親子で楽しむ「魔法のワークシート」が超便利

      作文嫌いの救世主 親子で楽しむ「魔法のワークシート」が超便利

      夏休みの宿題において、多くの小学生が悩まされる「作文」。特に低学年の子どもにとっては「何から書けばいいのか分からない」壁にぶつかることもしば…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト