指先にちょこんとのったミニチュアのハサミ。こんなに小さなハサミを作るだけでも凄いのに、実際に紙を切ることもできる正真正銘のハサミなんです。

 このミニチュアのハサミを作って自身のSNSに投稿したのは、普段は工芸作家として活動している磁佑さん。いったい、どのようにして作ったのか話をうかがいました。

 現在、磁佑さんは工芸作家として「根付」と呼ばれる和装小物を主に作っています。

 InstagramなどのSNSの投稿を見てみると、「球体変形メカ」や「青い鳥」、「たい焼き」や「いちごジャム」など、ユニークな作品も数多く見られます。それらもすべて「根付」なのだとか。

「球体変形メカ」や「青い鳥」、「たい焼き」や「いちごジャム」など、ユニークな作品も

■ 細かい作業もすべて手作業!

 「昔作ったミニチュアのハサミが出てきた~」とSNSに投稿したミニチュアのハサミは、4~5年ほど前の作品とのこと。

 投稿には実際に紙を切っている動画も添付されており、まさに「凄い」の一言。磁佑さんも「ちゃんと切れるようにできてるの、我ながらよく作ったな……」と振り返っています。

細かい作業もすべて手作業!

 ミニチュアのハサミを作った理由は特になく、以前からミニチュアが好きだったので、その時にたまたま気になったハサミをテーマに作ったのだとか。

 「1.5mm厚の鉄板から、すべて手作業で削り出して制作しています」と磁佑さん。完成までに、1~2日ほどかかったそうです。

■ しっかり切れるようにしたのがこだわり!

 小さくても実物のハサミと同じように、しっかりと切れるようにしたのがこだわり。小さい刃を綺麗な平面に研ぎ出すのに神経をつかって大変だったといいます。

しっかり切れるようにしたのがこだわり!

 これだけ小さいと少しのミスが致命傷になったりすると思うので、相当な集中力が必要だったのではないでしょうか。

 このような苦労を経て完成したミニチュアのハサミ。投稿を見た人たちからも「この大きさで切れるとは!!」「Amazing!!」などのコメントが寄せられ、みんな驚きを隠せずにいます。

 今後は、ミニチュアのハサミを組み込んだ「根付」を作ったら面白いかも……と考えているそう。いったい、どんな「根付」が完成するのか楽しみですね。

<記事化協力>
ピヨ/工芸作家 磁佑さん(X:@piyopiyo1906/Instagram:piyopiyo0606

(佐藤圭亮)