プラモデルやガレージキットを製作する際、塗装前に欠かせない工程のひとつが「パーツ洗浄」です。表面に付着した油分を洗い流し、塗料をきれいにのせるために行いますが、手洗いの場合は結構な手間がかかってしまいます。
そんな悩めるモデラーにオススメしたいライフハック技が、X(Twitter)で注目を集めています。使う道具は100円ショップで売られている「小麦粉ストッカー」だけというお手軽さが魅力です。
具体的には、小麦粉ストッカーにパーツを入れてふたをし、そこへ水を注ぐ、という手順。投稿された動画には、水が注がれる容器の中で、パーツがぐるぐる回り洗浄されている様子が映っていますが、ふたが網目状になっているため、パーツが外に飛び出すことはありません。なるほど、これは便利!
投稿を行ったのは、模型サークル「素組み会」の代表や、ガレージキットディーラー「S.G.M.工房」、展示会「なごフェス」の主催等、幅広く活動を行うくりえーるさん。
製作中のガレージキットのパーツが小さく、「手洗いだと落としてしまいそうだなぁ」と感じたことから、別の方法を考えることに。そんな時、100円ショップで「小麦粉ストッカー」が目に入り、「粉を通す程度の網なら落ちないよな?しかも金網じゃないから傷もつきにくいかも?」と考え、購入してみることにしたそうです。
これまではシャワーで直接洗浄し、下で金網とボウルで受けながら水で落として……という流れで作業していたため、シャワー圧で部品が飛んだり、水が溜まったボウルが重かったり、金網で擦れて尖ったところが折れたりといったトラブルが付いて回っていたそう。
それが、小麦粉ストッカーを使うことでみごと改善。「小さいパーツに対してちょうど良い大きさの器で、網も程よく細かくて水の出し入れが簡単、用意する器が少なくて良い、何よりちゃんと蓋が閉まるので部品が飛んでいかない等、片付けも含めると作業的にもストレス的にも、かなり楽になりました」と、くりえーるさんもすぐに効果を実感したようです。
なお、「洗剤は泡タイプだと使う量が少なくてちょうど良い」「自分は台所用のみがき粉で表面の離型剤を落とした後に洗剤で洗浄する時に使いましたが、使い方は皆様それぞれ試してみるのが良いかなと思います」といったアドバイスも。基本的には使い方は難しくない、とのことなので、模型を組まれる方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
<記事化協力>
くりえーる@素組み会代表@なごフェス運営委員会中の人さん(@Quantam415)
(山口弘剛)