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ご飯に“くぼみ”を作るだけ!解凍が速くなる驚きの裏ワザ、実際に試してみた

 Xで人気のレストランシェフ、麦ライスさんが投稿した料理のライフハック術に19万いいね。それは冷凍したご飯の解凍時間が、圧倒的に早くなるというものです。

 しかも、その方法はラップにくるんだご飯の真ん中にくぼみを作るだけ、という超お手軽な内容。今回はこれが本当なのか?実際に試してみることにしました。

  • ■ 普通の冷凍ご飯と、くぼみを作った冷凍ご飯で実験

     まず用意するのはふたつの白飯にぎり。これを冷凍庫で冷やし固め、電子レンジで短時間ずつ温め、どちらが先に解凍できるか、という方法で検証します。

     公平を期すために、ご飯の量はいわゆる”お茶碗一杯程度”の150gで調整。片方はそのまま丸めてにぎり、もう片方は麦ライスさんが指定するように、真ん中にくぼみを入れます。その後しっかり冷凍されるまで、丸一日冷凍庫に放置しました。

    くぼみを作ったごはん

    丸くにぎったご飯

     翌日取り出してみると、ばっちり固まっていますね。では次にこれを解凍していきます。通常であれば600W2分ほどで解凍できますが、今回は検証のため、30秒ずつ温めて、その差を確認していきます。

    冷凍されたご飯

    ■ 30秒ずつ加熱して差を調査

     まずは1回目の加熱。さすがに30秒では差が出ません。両方ともまだ冷たく硬いままです。

     続けて2回目の加熱を行うと、くぼみを作ったほうは少し柔らかくなり、やや温まってきたような。丸くにぎったほうはまだ硬いままの状態です。

     さらに3回目の加熱を行うと、くぼみを作ったほうは素手で取り出せない程、十分に加熱された状態になりました。丸くにぎったほうも温まってはいますが、部分的に冷たさが残ります。

    1分半ほどで明確な差が出ました

     合計1分30秒ほどの加熱で両者に明確な差が出ました。たしかにくぼみを作ったほうが早く、なおかつムラなく温まったように感じられました。

     これはどうやら電子レンジの特徴をうまく利用した工夫のようです。電子レンジはマイクロ波で食品を加熱しますが、形状や密度によって熱の入りやすい場所、入りにくい場所ができてしまいます。今回の実験のようにくぼみを作らない場合は、外側に熱が集中しやすく中心部まで届きにくくなります。一方、くぼみを作ることで熱が均等に行き渡りやすくなり、加熱ムラを解消できる仕組みです。

    加熱ムラがなく、おいしく食べられました

     ちょっとしたひと手間で、「時短」と「おいしさ」の両方が得られる今回のライフハック術はとても有用でした。ぜひお試しあれ。

    <記事化協力>
    麦ライス(シェフ)さん(@HG7654321

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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