株式会社インプレスは、同社が販売中のMinecraft(マインクラフト)ワールド「京町家『薫諷堂』」が、新興出版社啓林館発行の中学校数学教科書「未来へひろがる 数学1」に掲載されたことを発表した。
このワールドは、伝統的な和風建築である京町家を再現したもので、制作はMinecraftの建築制作チーム「Team-京」が担当。今回掲載されたのは、その中の和室の一室で、畳や柱、障子といった日本建築の要素が表現されている点が特徴だ。
これらの建築構造を通して、「空間内の平面と直線」という空間図形の概念を直感的に理解しやすいことが評価され、令和7年度(2025年度)版の中学1年生用数学教科書「未来へひろがる 数学1」第6章「空間図形」の導入ページに採用された。ビジュアルの力を活用し、具体的にイメージさせることがねらいとされている。
Minecraftは世界中で利用されている人気のサンドボックスゲームで、プレイヤーは自由にブロックを積み重ね、建築や冒険を楽しむことができる。教育分野では、想像力や論理的思考を育むツールとして注目されており、導入に向けた取り組みや試行が国内外で進められている。
インプレスでは、「京町家『薫諷堂』」のようなデジタル建築作品を教育現場に取り入れることで、生徒たちが学習内容を身近に感じ、具体的なイメージを持ちながら理解を深められると期待を寄せている。今後もMinecraftを活用した教育コンテンツの展開を強化し、学びの可能性を広げていく考えだ。
情報提供:株式会社インプレスホールディングス