「みんなの75点より、誰かの120点」を合言葉に展開している、ドン・キホーテの「偏愛メシ」シリーズ。
9月1日に発売された新作「白すぎるテリヤキチキン弁当」が、その名の通りの白さで度肝を抜いてきています。
■ ご飯にまでマヨネーズがかかった「白すぎるテリヤキチキン弁当」
毎月のようにユニークな発想で驚かせてくれる「偏愛メシ」。今月もまた、期待を裏切らない新作が登場しました。
9月1日に発売されたのは、マヨネーズの白さが眩しすぎる「白すぎるテリヤキチキン弁当」。
またの名を「いまさら気づいた テリヤキチキンはテリヤキのタレと大量のマヨネーズで食べるからうまいんだ 白すぎるテリヤキチキン弁当」(税込538円)です。長いですね。
弁当に入っているのは白米と鶏肉のみ。ストイックな構成です。そしてひときわ目を引くのが、蓋の上からでも分かる大量のマヨネーズ。弁当の端から端まで網状にかけられています。
弁当のマヨネーズといえば別添が定番。かかっていてもおかず側にのみのイメージですが、この「白すぎるテリヤキチキン」はご飯にまでマヨネーズが侵食してきています。
個人的にはマヨネーズをただの白ご飯にかけるのは少し苦手。しかしこれは「誰かの120点」を目指した弁当であり、テーマは「大量のマヨネーズ」ですから、ここで文句を言うのは見当違いでしょう。
500Wの電子レンジで1分半温めた後、さっそく食べていきます。
■ たっぷりマヨで噛みしめる圧倒的な背徳感
柔らかくて食べごたえのあるチキンは、口に入れたそばから甘じょっぱいタレの旨味と、マヨネーズのコクがぶわっと広がります。瞬間的に「これは米に合うやつだ。絶対に」と確信する味。
続いてマヨがかかった白米を、まずはそのままひと口。
このマヨに重きを置いた「白すぎるテリヤキチキン弁当」なら美味しく食べられるかと思いましたが……やはりマヨネーズのコクと白米の甘さは、筆者の口の中では噛み合わず、喧嘩別れするように喉の奥へと消えていきます。
そしてお待ちかね、チキンと白米の同時食べです。両方を一気に箸で持ち上げ口の中に押し込むと、思わずガッツポーズを握る美味しさ。
マヨとタレが織りなすこってりした甘じょっぱさが、チキン&白米を巻き込んで口の中で爆発。思わず容器を持ち上げて追い米をかきこんでしまいました。
たっぷりのタレとたっぷりのマヨネーズで食べるテリヤキチキンが、美味しくないわけがありません。口の中で手を取り合うタレとマヨとチキンと白米は、染みるような味わい。
やはりマヨがたっぷりかかっているということもあり、おいしさとともに噛みしめるのは圧倒的な背徳感。「背徳とは、こういうことさ」と思わず呟きたくなります。
この「白すぎるテリヤキチキン弁当」を食べたのが昼間で本当に良かったと思います。夜中に食べていたら大変なことになっていたはずです。間違いなくお酒が止まらなくなり、控えめに言って理性を失っていたかもしれません。それくらい罪深い味でした。
(ヨシクラミク)