「みんなの70点より、誰かの120点」を合言葉に斬新なメニューを生み出す、ドン・キホーテの「偏愛メシ」シリーズ。
5月1日に登場した2種類のおにぎり「目で味するゥなおにぎり 鬼辛唐辛子まみれ」(以下、鬼辛唐辛子)と「目で味するゥなおにぎり 鬼わさび寿司」(以下、鬼わさび)が見た目からして、強烈だったので、早速食べてみました。
■ 赤すぎるし、緑すぎる!ドンキ「偏愛メシ」に登場した2種類の新おにぎり
近所のドン・キホーテに足を運びます。
置いてあって欲しいと置いていないで欲しいの相反する感情を抱きながら売り場を歩くこと少々。
ありました。たくさん。ポップからすでに辛さがプンプン。手に取っただけで心なしか舌が痺れてくる感じがします。梅干しかよ。
好奇心と恐怖心を半々に分け合って購入し、帰宅します。ちなみに価格はどちらも税込160円です。
唐辛子のおにぎりは正式名称が「食べる前からもう辛い 目で味するゥなおにぎり 辛党痛覚派に捧ぐ! 鬼唐辛子(ハバネロ!ジョロキア!ハラペーニョ!)まみれ 牛肉入り」。
罰ゲームかドッキリでしか聞かない種類の唐辛子が3種類も入っていて、しかも怖いのが「辛党痛覚派」という文字。「辛い」を通り越して「痛い」のが好きな人向けの食べ物のよう。もはやそれ、食べ物なのか……?
一応具材として牛肉が入っており、唐辛子の一点集中攻撃ではないのが救いといえば救い。唐辛子に合う具材ですね。ただなぜでしょう、先ほどから「焼け石に水」という言葉が頭を離れません。
もう一方のわさびのおにぎりは「食べる前からツンとくる 目で味するゥなおにぎり サビ党歓喜!! 鬼わさび寿司(酢飯!)マグロたたき入り」が正式名称。
寿司はいつもさび抜きで食べている筆者としては、この文字列だけでもう泣きそう。でもこれを食べ切ったら「さびあり寿司」を食べられるようになるのでは……?という一抹の期待もあります。
こちらは具材としてマグロのたたきが入っている模様。わさびとの相性は抜群ですね。美味しそう。ただなぜでしょう、先ほどから「飛んで火に入る夏の虫」という言葉が頭を離れません。
さて問題はどちらから食べるかというところ。虎か狼か、ギロチンか電気椅子かという違いでしかないのですが。
■ 「鬼唐辛子」は触っただけで指が真っ赤!でも見た目ほどは辛くない?
大人しく紹介した順、唐辛子の方から食べることにします。
袋を切った瞬間に思います。米、赤すぎ。ツヤが消え去り、完全に唐辛子米になっています。
唐辛子がまぶされすぎてて、触っただけで手が赤くなります。おにぎりを食べようとする人の手ではありません。土いじりしたあとみたい。
ただ唐辛子がまぶされているのは表面だけで、なかは白米なのがありがたいです。
かじりついてみますと……確かに辛い。でも、思っていたほどではありません。唐辛子の味と香りが意外に白米にマッチして、むしろ美味しいくらい。白米と唐辛子しかかかっていない、頂点の部分だけでも問題なく食べ進められます。辛いですけど。
具材の牛肉も、醤油タレで和えられていて唐辛子とよくあうため、普通に満足度の高いがっつり系おにぎりとなっています。美味しい。
気になる辛さは「激痛!水!水!!」といったレベルではなく、舌がじんわり痺れる程度。後に引く感じはしますが、1つだけなら、途中で水を挟まなくても、食べられます。
唐辛子おにぎりの方は意外な美味しさで、難なく食べ切ることができました。
■ 「鬼わさび」は鼻を貫く超刺激!辛さは薄いが、鼻へのダメージは特大クラス
問題は「鬼わさび」の方です。
「鬼わさび」は、色は「鬼唐辛子」に比べれば薄いですが、匂いがヤバい。本当に。
袋を開けた瞬間突き刺すような香りがして、思わず「んあっ!」とのけぞってしまいました。ちょっと待ってくださいよ。わさび過ぎませんか?
持つ手がプルプル震えてくるほどビビっていますが、封を開けたなら食べなくてはならない!
中を割ると、こちらも幸いわさびがついてるのは表面だけ。中は普通の白米です。ちなみに米からピロピロと飛び出している草のようなものは、葉わさび。
顔を近づけただけで強烈な刺激臭に鼻水が出そうになりますが、意を決して食べます。
まずひと口食べての感想は「ぐわっ!」です。想像通りのわさび感が口から鼻へと突き抜けます。鼻の奥が痛くて、涙と鼻水がしっかり出てくるわさび臭。
でもその香りが過ぎればあとは凪。唐辛子と違って舌に残らないので、わさびの方が辛くないと言えるまであります。
が、やっぱり口に入れた瞬間のダメージは特大。うめかずに食べ進めるのは至難の業です。
味は、わさびを除けば、美味しいマグロたたき寿司といったところ。ほろほろと口解けのよい酢飯との相性も抜群です。
わさびについても、筆者の耐性がないだけで「とにかく辛くして苦しめてやろう」という感じはありません。辛さと味のギリギリを攻めており、まさに偏愛飯という言葉がピッタリ。
見た目も辛さも人を選ぶ、でも間違いなく好きな人には刺さる!
唐辛子やわさびをこよなく愛している方は、試してみては。
(ヨシクラミク)