この記事を見ている人の中で、初代Macintoshを実際に使ったことがある人は、どれくらいいるのでしょうか?筆者が記憶に残っているのは1998年に発売されたiMacが限界です。そんな筆者のような人から往年のマックユーザーの人まで、ぜひ見てほしいジオラマを作ったのがTwitterユーザーの依田四十郎さん。

 依田さんは8月4日、「『ねぇsiri、今日の予定を教えて。……あれ?siri?どこ行っちゃったの?!』siriにもたまには息抜きが必要なようです」とツイート。そして、「ということで、新作ジオラマ完成しました!とても可愛い感じに出来て満足です」と報告し、動画を投稿しました。

 その動画では、依田さんが現在使用しているiMacのモニターと机の隙間に、精巧に再現された初代Macintoshのミニチュアが置かれています。そして、これまた見事に再現された小さいフロッピーディスクを挿入すると電源が付き、画面の中にはさらに小さなMacintoshや誰かの部屋が……!なんだか、Macintoshのマトリョーシカのようです。

 依田さんの投稿には、「フロッピーディスクもかわいい」「単にジオラマである以上のお伽話のような世界観が素敵です!」「凄すぎ!」など、多くのコメントが寄せられ、絶賛されています。本当に細部にまでこだわって作られていますね。

 依田さんにお話を伺ったところ、「私はジオラマの居場所(飾る場所)を生活の中に見つける活動をしているのですが、リビングのiMacの下にデッドスペースがあり、そこにジオラマを入れられるのでは?と思ったのがきっかけで、iMacの傍に飾るなら、初代Macintoshが可愛くていいなと構想を固めていきました」と、今回のジオラマ制作の経緯を話してくれました。

 Macintoshの材料は、ほぼ100%プラ板で、モニタ画面にアクリルボードを使ったくらいとのこと。「制作時間は約1週間、トータルでは20時間弱と思います」と教えてくれました。

 また、制作している時は「初代Macintoshの中に住むのはどんな人なんだろう?と想像し、当初はジョブズのオフィスをイメージしようとしたのですが、それよりはSiriのほうがミステリアスで面白いかなとか、Siriが部屋からいなくなったのはどんな理由で、そしてSiriはどこに出かけたんだろう?とか、そんな想像をしながら作りました」と話す依田さん。話を聞いているだけでも、ワクワク感がこちらにも伝わってきます。

 「生活の中に違和感なく存在できるジオラマを作り続けたい」と語る依田さん。今後どんなジオラマを制作していくのか、筆者もワクワクしてきました。

<記事化協力>
依田四十郎さん(@yorita3)

(佐藤圭亮)