3月28・29日に開催された『コミケットスペシャル6』(千葉・幕張メッセ)内で、コミックマーケット(日本)、ニコニコ超会議(日本)、Otakon(アメリカ)他を発起イベントとした『国際オタクイベント協会』(International Otaku Expo Associations/略:IOEA)の設立が発表された。
IOEA代表・佐藤一毅氏の発表コメントによると、協会設立の目的について「IOEAは、世界中のオタクイベントが集うことでその多様性をさらに進化させ、新たなオタク文化の発展に貢献することを目的としています。」と説明されている。
なお、具体的活動内容については明らかとされていないが、IOEA応援大使に九州発アイドル『LinQ』メンバー、姫崎愛未の就任が発表されている。
<以下、発表コメント全文>(原文ママ)
■IOEA設立にあたって
「国際オタクイベント協会」(International Otaku Expo Association:IOEA)は、オタク文化を愛する者が集う、地球レベルのExpoの協会(アソシエーション)です。
ネットが世界を覆い、あらゆる情報やコンテンツが瞬時に世界中を駆け巡る現在、世界のあらゆるところにオタク文化を愛する同志が存在します。
一方で、同じ情報・コンテンツに接しているはずの世界各地それぞれのオタク文化は、世界のオタクイベントの多様性が示すように、それぞれの地域ごとに独自に花開いています。
IOEAは、世界中のオタクイベントが集うことでその多様性をさらに進化させ、新たなオタク文化の発展に貢献することを目的としています。
ご期待ください。
IOEA代表 佐藤一毅
いま世界のあらゆるところにオタク文化愛好家が存在します。
そして、地域ごとにそのコミュニティが存在し、その象徴として無数のOtaku Expoが存在しています。1万人の動員を超えるExpoはもはや珍しくなく、10万人以上の動員を誇るOtaku Expoすら多数存在します
19世紀後半から、フランスを中心に起こった芸術運動「ジャポニスム」に次ぐ、「第二次ジャポニスム」とも言える現象が世界規模で起きているのです。
しかし、これだけ大きなうねりが世界に起こっているにもかかわらず、各々のイベントはそれぞれの国や地域に独立して存在しており、相互の連携がとれているわけではありません。それらがみな、同じオタク文化を愛する人たちが集うコミュニティやExpoであるにもかかわらずです。
もしこれらのコミュニティやExpoがお互いをもっと知る努力をすれば、同じ志や価値観を持った仲間同士が理解し合うことができるのではないでしょうか。
それは、世界を今よりよい方向に導くことに役立つのではないでしょうか。
我々は、そんな未来を信じます。
オタク文化の象徴としてのOtaku ExpoがIOEAを通して地球レベルでつながることで、そこに集うファン、クリエイター、団体、企業らは、その活動の裾野を大きく広げることができるでしょう。そのことは同時に、親和、信頼、互助、相互理解、お互いの文化の再認識・再確認を促進し、世界のオタク文化愛好家同士が友人となることにもつながっていきます。
IOEAの目標は、オタク文化に新しい発展をもたらし、それにより幸福な世界の実現に寄与することです。
この目標の達成のため、世界の多数のOtaku Expo の賛同を得、Ani-Com & Games Hong Kong(中国・香港)、Anime Friends(ブラジル・サンパウロ)、コミックマーケット(日本・東京)、ニコニコ超会議(日本・東京)、Otakon(アメリカ・ボルチモア)、Romics(イタリア・ローマ)、Sakura-Con(アメリカ・シアトル)、Salón del Manga de Barcelona(スペイン・バルセロナ)を発起イベントに、ここにIOEAを設立する運びとなりました。
IOEA事務局長 櫻井孝昌