着物の帯といえば、着物をおさえるだけの役割であり、最近では結び方などで粋な着こなしを担うもの。筆者がPTA役員をしていた時代、上級生のお母さまの中には着物道楽の人も多く、特に帯の話になると止まらないという飲み会に幾度となく遭遇してきました。
それでもやはりメインは着物。その着物を粋に着こなすためにあるのが帯だと思っていました。ところが、ゴフクヤサン・ドットコムさんの帯は一味違います。それが写真の東京圏の交通路線図をあしらった『中央線柄半幅帯』9720円(税込)。
ゴフクヤサン・ドットコムさんのHPを覗いてみると他にもニュースペーパーを模した帯などもあり、非常にユニーク。東京圏の交通路線図もそうですが、これは着こなす人のセンスとユーモアが問われる難易度の高い帯。
実はこの『東京圏の交通路線図』はもともとパブリックドメインで配布されていた『東京の鉄道路線図SVG』をもとに帯にしたそう。
それにしても鮮やかな帯ですよね。ゴフクヤサン・ドットコムさんによると使われているのはデジタル捺染技術。モニターでみたままのプリントができる機械を使っているそうで、こんなにも色鮮やかで、路線のはっきりした帯が作れるそうです。
麻のシンプルな色合いの着物を着たとして、この帯をどんな風に結びましょう。着物に疎い筆者ですが、一重太鼓とか栄えそうかなぁなどと想像が膨らみます。
協力・ゴフクヤサン・ドットコム
(天汐香弓)