ツイッターを利用している人の中には毎日のお買い物を楽しくするために、お店のツイッターアカウントをフォローしている方も多いかと思います。
最近では様々なお店で積極使用されていますが、中でも店長の口癖が「また面白いことやりますんで」という、何だか妙にがんばりすぎな漬け物屋、アピタ名古屋南店内にある「丸越アピタ名古屋南店(@054758373)」が、ツイッターネタでも本業の漬け物でも全力すぎて方向性迷子と注目なので、中の人に会いに行ってきました。
■何でもつくる店長
店頭には色んな種類のお漬け物が陳列されていますが、でもひときわ目を引くのが「謎の装置」。ボタンを押すとシャッター音とドラクエのレベルアップした時のあの音「テレレレッテッテッテー♪」が流れ、取り付けられているiPhoneのカメラが作動、店長のツイッターアカウントに画像が投稿されるというIoTを駆使したシステム。通称「メイナンスイッチ」が置かれています……何故!?何故、漬け物屋なのにこの様な装置が装備されているのか!!
店長に話を伺ってみました。「使わなくなったiPhoneを何かに使いたかったんです。ツイッターのアカウントと連携して面白いことをやりたいと考えた結果、こんなのが出来上がりました。」とのこと……。つまるところは店長の趣味の延長線上とツイッターをいかに面白く運用するかが交わった結果ということらしいです。これをさらに進化させて記念撮影してくれたフォロワーさんにDM(ダイレクトメッセージ)でクーポン券などを贈りつけてみたい、などと構想も大きく膨らんでいる様子。漬け物屋さんがIoTを駆使するところに大きな謎を感じずにはいられない方も多いかと思います。実際見ている自分も「どうしてそうなった」と感じずにはいられません。
丸越 メイナンに来たなう 説明しよう! #メイナンスイッチ とはボタンを押すだけで僕のTLに投稿できるiotデバイスなのだ! https://t.co/ojfg95evvo pic.twitter.com/FrNuQu4ldc
— 丸越アピタ名古屋南店(清純派ヨゴレアカ) (@054758373) 2017年7月2日
丸越 メイナンに来たなう 説明しよう! #メイナンスイッチ とはボタンを押すだけで僕のTLに投稿できるiotデバイスなのだ! https://t.co/ojfg95evvo pic.twitter.com/ya5RSPVehb
— 丸越アピタ名古屋南店(清純派ヨゴレアカ) (@054758373) 2017年6月19日
■フォロワーからは「ハイテク漬け物屋」とも呼ばれている
さらに地震のゆれがくると勝手に地震速報アプリ「ゆれくる」がたちあがり、モニターに映し出す機能も。フォロワーからは「ハイテク漬け物屋」などなど呼ばれています。
地震が起こると勝手にゆれくるが立ち上がる設定にしてあるうちのデジタルサイネージ pic.twitter.com/ptPXqHaTfS
— 丸越アピタ名古屋南店(清純派ヨゴレアカ) (@054758373) 2017年6月24日
だがそれがこのお店の面白いところなのでしょう。この装置に興味を持って問い合わせてくるアカウントもいるそうで、店長としてはこのデバイスをもっと色んな店舗アカウントが運用して共有してくれるともっと盛り上がって楽しくなるのに、という思いがあるようです。興味を持った方がいれば、是非店長のツイッターに問い合わせてみましょう。
ちなみに、店長はガジェット以外にも、シルクスクリーンでグッズを作るという特技(?)も持っていました。店長が身に着けていた前掛けのプリントも、自ら夜なべして仕上げた作品とのこと。もうここまで来ると何が本業なのかと突っ込みたくなります。
他にもテナント内には、あちこちの公式アカウントのステッカーなどが貼られ、果ては宇宙人やロボットのプラモデルまで鎮座。これらは店長の趣味であり、ツイッターの運用を通して交流ができたアカウントの来店の証しでもあるそうです。最近では、東北や九州からもお店を探してお客さんが訪れるそうですよ。
■漬け物も個性的!変わり種漬け物「こんにゃく素麺の夏野菜涼味漬」食べてみた
さて、今回の目的は店内散策のみならず、この店がたまにはっちゃける「変わり種漬け物」。ちょうど七夕向けの期間限定品「こんにゃく素麺の夏野菜涼味漬」を販売していましたので、試食してみました。
おはようございます^_^
今日は今月の逸品!白瓜焼きあごダシ漬が入荷。カリウムの多い白瓜にトビウオのダシで漬け込んだ逸品!今回限りの生産ですよ。
あと問題作!
こんにゃく素麺の夏野菜涼味漬。
漬物屋の麺類の答えはこうだ!どんな味が食べにおいで^_^ pic.twitter.com/O8Oh5GWDSc— 丸越アピタ名古屋南店(清純派ヨゴレアカ) (@054758373) 2017年7月1日
白く細長い麺は見た目はまさにおそうめん。上に乗っているお野菜も一緒に漬けてあるお漬け物だそうです。
まず麺を食べてみると……つるりとした舌触りと程よい弾力がコンニャクであることを主張しています。しかもコンニャクの麺自体にお出汁の味がしっかりと染みており、白いご飯が欲しくなります。一緒に漬けこまれている色とりどりの夏野菜も食感がよく、見た目も涼しげ。暑いこの季節にぴったり。店長変な人だけど漬け物はほんとうに美味でございますー!!
このコンニャクの麺、丸越独自の製法により味しみがとても良くなっており、かつコンニャクの食感も損なわないつくりになっているので食べた時の満足感がとてもあります。一緒に漬けられている浅漬けの野菜の品目も多く、色んな野菜を手軽に摂ることが出来るのも嬉しいですね。
他にもお店では季節ごとの漬け物も提供しており、ちょうど7月は「白瓜焼きあごダシ漬」になっていました。こちらも試食すると、あっさりとして適度な歯ごたえのある白瓜に、上品な焼きあご(トビウオ)のお出汁の漬け汁が良くしみていて、つい日本酒がすすんでしまいそう。さらに試食した中では、シソの香りがふわっとさわやかな「夏とうがん」もオススメです。
スーパーの陳列棚に並んでいるお漬け物よりも高級品なお漬け物たちですが、この味を知ってしまったらその辺の安い漬け物には戻れなくなるかも知れません……何せ日本酒やビールにぴったりな味わいの漬け物たちばかりなのですから。
蒸し暑い夏場にも適度に塩分を含んだお漬け物はおススメ。汗とともに失われるナトリウムやミネラルの補充にはお茶と漬け物が日本人のマストアイテム。食欲がない時でもご飯と漬け物があれば充分ですね。なお、今回取材した丸越の漬け物は各店舗で入手できるほか、オンラインショップでは贈答用も販売されていますよ。
(梓川みいな:現役看護師の兼業ライター 好きなものは酒)