「東京チカラめし」にとって、関東で唯一の店舗「東京チカラめし新鎌ヶ谷店」(千葉県鎌ケ谷市)が、定期借家契約満了のため、11月4日に閉店することが決定しています。
元祖「焼き牛丼」の店としても有名な東京チカラめし。定食はご飯おかわり無料という、記者のようなご飯大好き人間にとって大変有り難いお店でもあります。それが閉店とは……。居ても立っても居られず、お店に向かいました。
元々、東京チカラめしは東日本大震災が起こった2011年に、「暗く不安な世情を払拭し、『チカラがでるめし』で日本を元気に!」というコンセプトのもと誕生したお店。多くの人の支持を得て急激に店舗を増やしたものの、現在日本では大阪店と新鎌ヶ谷店のみとなっています。
お店に到着すると店外に設置されている券売機の上に閉店キャンペーンの広告が。10月17日~19日に牛丼または豚丼を注文すると「鶏唐揚げ2個」、10月24日~26日に焼き牛丼を注文すると「肉増量」サービスが付いてくるそうです。
訪れたこの日(10月16日)、記者が注文したメニューは焼き牛丼の特盛(税込780円)に生卵とサラダのセット(税込150円)。ちなみにこれは記者が東京チカラめしに来た時に注文する定番メニューです。
■ ご飯の上に広がる茶色の絨毯
店員さんに食券を渡し、待つこと約3~4分。来ました!焼き牛丼!2022年8月に都内で唯一の店舗だった新宿西口1号店が閉店して以来の再会です。心の中で「久しぶり!」と声をかけてしまいました。
ご飯の上に敷かれた牛肉の絨毯。茶色一色の潔さ。いつ見ても素晴らしいです。香ばしい牛肉の香りが食欲を刺激してくるこの感覚。これだよ、これ!まさにチカラがみなぎってきます。それでは、いただきます!
まずは牛肉でご飯を巻いて一口。ジューシーで牛肉の旨味が舌にダイレクトに伝わってきます。ご飯との相性ももちろん言うことなし!自然と顔もニッコリ。心が穏やかになっていくのがわかります。
■ 生卵を落としてすき焼き風に
続いて一口食べてへこんだところに生卵を落とします。かき混ぜて生卵の泉が完成。あまりの美しさに思わず飛び込みたくなります。生卵に牛肉をたっぷり付けて、すき焼きのようにして食べるのが記者は大好きでした。
生卵がたっぷり付いた牛肉で再びご飯を巻いてパクリ!香ばしく焼き上げられた牛肉を生卵がまろやかに包み込み、口の中はパラダイス!テンション爆上がりで、あとは丼を抱えてかきこむだけ。もう誰も記者の箸を止めることはできません。
特盛にしていたにもかかわらず、いつの間にか丼はカラに……。寂しさをこらえつつ、ごちそうさまでした!閉店は残念ではありますが、東京チカラめしによると「できるだけ早いタイミングで東京都内に新店舗オープンのご案内ができるよう、現在はふさわしい物件を探しております」とのこと。
良かった……。都内に新店舗がオープンした際は、必ず来店しようと決意した記者でした。また会おうな!焼き牛丼!
(取材・撮影:佐藤圭亮)