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「mixiってなんですか?」の質問に崩れ落ちる人が続出

 自分が若い頃は年配の方の話題についていけなくても何とも思いませんでしたが、自分が出した話題を若者に「何それ?」と言われると、それなりのダメージを受けることがあります。

 静岡県静岡市にある「杉山写真材料店」の公式X(Twitter)も、若者に「mixiってなんですか?」と言われ、ショックを受けたエピソードを紹介しています。

  •  今回の事件が起きたのは静岡県が運営するSHIP静岡というコワーキング施設。オープンスペースでの雑談中の出来事だったといいます。その会話の中である一人の若者から、「mixiってなんですか?」という質問があり、おじさん達は思わず崩れてしまったそうです。

     mixiといえば国産SNSの先駆け。2004年にサービスがはじまり、当初招待制だったことや足跡機能がうけ、爆発的にユーザー数を伸ばしました。当時はSNS自体が新しかった時代。SNS=mixiという認識の人が多く、まさに社会現象と呼べる存在でした。

     筆者もmixiのおかげで様々な繋がりができたことを覚えています。ただし、開始から今年で20周年。今もサービスは続いているものの、後にSNSの種類が増えたことでユーザー層が分散。若者の中には知らない人がいても無理はないかもしれません。

    「mixiってなんですか?」と言われ、ショックを受けたエピソードを投稿

    ■ 質問者は新たなSNSを制作中の大学生

     今回は当時の状況などについて、杉山写真材料店の担当者にインタビューを行いました。

    ――ご自身もmixiを利用されていましたか?

     私も招待制の時代からmixiにどっぷりハマっておりました。親しい友達とのやり取りもするし、それこそコミュニティに入って知らない人と交流。

     今では当たり前のことですが、当時はSNSなどという言葉も通じないこともある時代だったので、なんだかとても楽しんでいた記憶です。

    ――「mixi」というワードは、どのような場面で出てきたのでしょうか?

     お昼後にたまたま集まった30~40代の男性3人と、オープンスペースで雑談をしていたところ、奥の会議室から知人の30代女性が「面白い子がいるから紹介したい」と大学2年生の男性を連れて来ました。

     彼は新たなSNSの制作を考えていてビジコンにも応募しており、そのSNSの説明をしてくれました。説明を聞いた後にこちらも質問。

     さらに「どんな人が対象になりえるか」、「どういう使い方をして、どんなコミュニケーションが生まれるか」などを考えている時に、ややニッチな部分があったので一緒にいた男性が「つまりmixiのコミュニティみたいに、より好きな人が集まる感じね」と発言した直後、「mixiってなんですか?」の質問が来ました。

    静岡にあるSHIPというコワーキング施設

    ――崩れた「おじさん達」の様子を詳しく教えてください。

     SNSを作ろうとするほどなので情報など詳しいと思うのですが、その彼がまさかmixiを知らないというのがより衝撃を大きくしました。

     聞いた人と私は椅子に座って机の前にいたのですが、「マジか~」と言いながら机に突っ伏しました。連れてきた女性は立っていましたが、「え~」と言いながらすぐ横の壁にもたれかかり、本当に立っていられないという状況でした。

    ――「mixiってなんですか?」と言われた時の感想を教えてください。

     今はSNSの代表格としてmixiをあげることはまずないですが、それでも「SNS=mixi」を通ってきたのでまだまだみんな知っていると思っていました。

     しかし全く知らない感じの「mixiってなんですか?」だったので、驚きと衝撃の次に少し切なさを感じました。「こんなペースで時代って進んでいくのか……」という複雑な気持ちでした。

    * * * * *

     ネット上には「インターネット老人会」という言葉もあり、筆者もそこに片足を突っ込んでしまったのかと感じる出来事でもあった今回の投稿。

     コメント欄には「サンシャイン牧場というゲームがあったことも追記で教えてあげると良いかも」「絶句……」などの声が寄せられており、懐かしいワードや一緒に崩れ落ちる人たちも数多く見られます。

    <記事化協力>
    「杉山写真材料店」公式X(@sugiyamasya1946

    (佐藤圭亮)

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