小学生の投票で決定した2020東京オリンピックの大会マスコット。ところで、この報酬が100万円ということが知られるようになり、ネットを中心に「オリンピックなのに安すぎる」「ロイヤリティも渡すべき」という反応が起こって、ある種炎上する事態になりました。
これについては、キャラクターをデザインした谷口亮さんが、Twitter上で「初めから分かってて応募したので僕的には何も不満はないです」と発言しなんとか鎮静化。そこで今回の騒動から発言にいたるまでの考えを谷口さんに聞いてみました。
■まずですが、ツイートの意図について教えてください。こちらはやはりネットの騒動を受けてのことでしょうか。
賞金100万円のみでロイヤリティー無しというのは初めから分かってて応募したので僕的には何も不満はないです
むしろお金には変えられない名誉なことなので感謝しております
これから自分の頑張り次第だと思ってます
と言うわけでキャラクターのご依頼お待ちしてますw— 谷口亮 (@ryofute) March 1, 2018
「このツイートは、賞金100万円のみでロイヤリティーなしということが話題になっていたことに対して行ったものです。この件は募集要項に明記されていましたから。組織委員会の方はみな親切で、誠意のある態度で接してくれています。ですから酷く言われているのを見て「?何で?」って思いました」
■マスコット決定後、お仕事に変化はありましたか?
「新規のお仕事の依頼をいくつかいただいています」
■今回応援してくれた全ての方に何かメッセージがあればお願いします
「ただただ、ありがとうございます。感謝してます。ずっと人に助けられてきました。僕は運がいいと思います」
谷口さんはとにかく誠実な方で、こちらの急な取材依頼にも快く対応してくださり、今回のやりとりを機にそのお人柄が知れて、テレビで見る以上に素敵な方だなと感じました。ご本人は「僕は運がいいと思います」と謙遜されますが、このお人柄が様々な人の縁をつなぎ、幸運を運んでくるのではないかと思います。
谷口さんがデザインした大会マスコットは、谷口さんの思いに寄り添う、あの愛らしさにふさわしいネーミングを今後マスコット審査会で検討されることになります。正式なデビューは、大会の2年前となる2018年の7〜8月ごろの予定。多くの人に愛されるキャラクターとして、オリンピックを盛り上げてほしいものです。
(咲村珠樹)