エースコック株式会社から3月31日に発売された「超大盛りスーパーカップ2.0倍 たらこ注意報 たらこ味塩ラーメン」。

 「注意報」という強烈な名前と、鮮やかなピンク色のパッケージが非常に目を引くこの商品、気になったので食べてみました。

■ 大量のたらこフレークが目を引く!エースコックの「たらこ注意報」

 「たらこ注意報」の発売日は3月31日でしたが、近所の店舗になかなか入荷せず……本日4月7日にようやく手に入れることができました。

 商品で目を引くのは、パッケージに描かれたスープの鮮やかなピンク色。イメージ画像であることは分かっているのですが、ここまでピンクを押し出しているたらこ系の商品はあまり見かけません。しかも「注意報」と出す強気ぶり。期待が高まります。

鮮やかなピンク色のスープ

目を引くパッケージ

 蓋を開けて中身を取り出します。小袋は「かやく入り粉末スープ」と「ふりかけ」の2種類。

小袋は2種類

 まずは「かやく入り粉末スープ」を麺の上にあけて、お湯を注ぎます。待ち時間は5分。この段階ではそこまでたらこ要素はありません。

「かやく入り粉末スープ」を麺の上にあけてお湯を注ぐ

3分待つ

 3分待ったあと、2つ目の「ふりかけ」の封を切って、中にいれると……おお!「たらこ注意報」の名前通りの、大量のたらこフレーク!これまでにたらこ味のインスタント食品はさまざま食べてきましたが、この量は初めてかも知れません。

大量のたらこフレーク

 しっかり混ぜると、全体にフレークが広がって、スープが少しピンクに色づきます。パッケージほどではありませんが、ピンク色は結構強めです。

パッケージほどではないが、かなりのピンク色

 それでは食べていきます。

■ たらこ味塩ラーメンとしてかなり美味しい!

 見た目に反して、香りはそこまでたらこを感じません。早速麺をすすっていきますが、味のメインはたらこというよりも塩。たらこは奥の方にほんのり「いるかな?」程度です。

たらこ味は薄め

 商品名も正式には「たらこ味塩ラーメン」とあるので、がっつり「たらこ味」を期待して食べ始めると、少し拍子抜けするかも知れません。

 ただ「たらこ味の塩ラーメン」として食べると、美味しいです。個人的に、たらこ味のインスタント食品というのは、評価に迷うものが多い印象があります。

スープも飲みやすい

 これは筆者がたらこ好きなのも影響しているかも知れませんが、変にたらこ味を強めようとして、コケてしまいがちです。たらこの生臭さが強調された味になっているものとか、「たらこバター」をうたいつつほとんど「バター」の味しかしないとか。

ちょうどいい“風味”だけが残っている

 なのでたらこ味のインスタント食品については、手を出しては見るものの、そこまで期待はしていませんでした。

 ただ今回の「たらこ注意報」はたらこ味をサブにしたことが功を奏し、たらこ感が薄い代わりに、かえって食べやすく、ちょうどいい“風味”だけを残すことに成功しています。

 スープは塩味でありつつも、鼻にはしっかりとたらこの香りが抜けていく。今まで食べたたらこ系のインスタント食品の中で、間違いなく上位に来る美味しさです。

塩味をメインにしつつも、たらこの香りがしっかり残っている

 たらこを強調したピンク色のパッケージのため、「たらこ味好き以外お断り!」という雰囲気がありますが、そんなことはありません。むしろ幅広い層に好まれるポテンシャルを秘めています。

 1つ気になったのは、たらこフレークの麺への絡みがやや弱いこと。これはラーメンであることの弊害かもしれませんが、麺を箸ですくい上げると、たらこの粒はスープによって流されていってしまいます。たらこフレークをもっとがっつり麺に絡ませながら食べたい……!というもどかしさが、最後まで拭えませんでした。

もう少したらこフレークが絡んでほしい

 ということは、今回の「たらこ注意報」の味わいを焼きそばやパスタに転用できれば、麺にたらこがよく絡む、より美味しいものができるのでは……?

 エースコックさん、「たらこ注意報」の別パターン、待ってます!

(ヨシクラミク)