
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/98904/147/98904-147-80bfb223d80eb10cb9378f57cd2fa525-1910x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
豊かだった千住で育まれた美を展示
千住は、1625年に日光・奥州道中の第一の宿場「千住宿」として整備され、2025年に「千住宿開宿400年」を迎えました。江戸時代には品川宿・内藤新宿・板橋宿とともに、江戸四宿の一つに数えられ、約1万人が暮らす江戸最大の宿場町でした。千住宿では、豊かな商家の旦那衆は書画や俳諧をたしなみ、江戸の文人たちと交流することで独自の文化を築いていきました。商家の旦那衆はその経済力で文人たちの活動を支え、彼らは祭礼品や掛け軸などの制作に力を注ぎました。普段の暮らしの中で使われていたこのような美術品が、震災や戦禍を免れて伝えられ、近年、千住の旧家や寺社から数多く発見されたことで、専門家からは千住のまちは「美と知性の宝庫」と称されています。
今回の特別展では、2012年から取り組んできた文化遺産調査で発見された美術品や、千住の歴史・文化を語る貴重な作品・資料を展示します。以下抜粋でご紹介します。
【初公開】千手観音立像(せんじゅかんのんりゅうぞう)御前立(おまえだち)
勝專寺(千住2-11)に秘仏として祀られている千手観音立像は、鎌倉時代後期に隅田川から引き揚げられたとされ、「千住」の地名の由来となったともいわれています。そのお身代わりとして参拝するために造られ、祀られている「御前立」を展示します。
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氷川神社(千住四丁目) 山車
明治16(1883)年につくられた江戸型山車は、三層に分かれた構造が特徴。12年ぶりに組み立てを行います。
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【初公開】鈴木其一/木蓮に菜の花図扇(もくれんになのはなずおうぎ)
「琳派」の画風を江戸で広めた酒井抱一の最も高名な弟子、鈴木其一直筆の扇。其一は千住の人々と深く交流し、さまざまな作品を残しています。
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詳細はパンフレットを参照ください。
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文化遺産調査特別展「千住宿400年」概要
場所 足立区立郷土博物館(東京都足立区大谷田5-20-1/電話:03-3620-9393)開催期間 2025年10月21日(火)~26年1月11日(日)
午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
入館料 ・一般200円(高校生以上)
・団体(20名以上)は半額
・中学生以下、70歳以上は無料(年齢の分かるものをお持ちください)
・障がい者手帳保持者およびその介護者1名は無料
無料公開日・毎月第2・第3土曜日
・11月3日
URL https://www.city.adachi.tokyo.jp/hakubutsukan/2025senjujuku400th.html
【同時期開催】千住まちなか美術館(11月1日~30日)
同時期に、千住のまちなか9カ所で、千住ゆかりの美術品(主に屏風/複製)の展示を行います。江戸時代から明治にかけての千住では、一年を通じて床の間で季節の掛軸を楽しみ、商家は自慢の屏風や美術品を飾り、客をもてなし、千住の暮らしの中には美術がありました。その風景を、今なお当時の面影を残す千住の、各所で再現します。
<9つのギャラリー>※展示時間等は場所により異なります
・ルミネ北千住(足立区千住旭町42-2)
8Fレストラン街で、文化遺産調査のきっかけとなった村越向栄の「十二カ月花卉図屏風」(右隻)を展示します。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/98904/147/98904-147-5f29d9be0ad77cb7319ca5e41cd8cfe3-3900x2595.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
・明日香北千住本店(足立区千住旭町27-1)※観覧は店舗利用者のみ
・カフェ寛味堂(足立区千住4-21-4)※観覧は店舗利用者のみ
・和食板垣(足立区千住5-6-7)※観覧は店舗利用者のみ
・仲町の家(足立区千住仲町29-1)
・中央図書館(足立区千住5-13-5学びピア21内)
・お休み処 千住街の駅(足立区千住3-69)
・千住宿歴史プチテラス(足立区千住河原町21-11)
・横山家住宅(足立区千住4-28-1)
公開日時などは下記をご参照ください。
URL
https://www.city.adachi.tokyo.jp/hakubutsukan/2025senju-matinakatenji.html
【参考】2025年4月の足立区立郷土博物館リニューアルについて
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/98904/147/98904-147-5420a72d96f7e474e0674964b3ae5826-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]1986年に開設され、民具や歴史資料等を中心に展示する「郷土資料館」として、地域の方々に親しまれてきましたが、2009年に足立区千住地域で琳派絵師・村越向栄の作品が発見されて以降、郷土博物館に区内各地から美術資料の情報が次々と寄せられるようになり、足立区制80周年(2012年)を契機に文化遺産調査を開始。足立区内の旧家を訪ねる中で、谷文晁や酒井抱一といった江戸の文人たちとの交流の記録や、価値ある美術品が数多く確認されました。本調査に関わった専門家から「美と知性の宝庫 足立」と評されるようになりました。
価値ある美術品が次々と発見されたことで、貴重な資料をより適切に保管・展示していくため、大規模改修を決定。2年4か月の改修期間を経て、2025年4月26日、「常設で美術品を展示できる“美術館”としての要素も併せ持つ全国でも例の少ない「美術博物館」として生まれ変わりました。
URL
https://www.city.adachi.tokyo.jp/hakubutsukan/index.html