日本航空(JAL)は今年も、ニコニコ超会議にパッセンンジャーステップカーをはじめとする出演“車”が幕張メッセに登場。また、貴重な航空機部品などが展示される「超JALマスターチャレンジ」を実施しました。

 超JALブースの名物といえばパッセンジャーステップカー。普段は飛行機の搭乗でお世話になる車両ですが、ニコニコ超会議では展望台として使われます。さすがに人気で順番待ちの列ができて、まるで飛行機に乗る時みたい。

 上からJALブースを眺めるのも面白い感じ。そして、隣の「超踊ってみた」の様子もよく見えます。超踊ってみたのステージ両側には、航空コンテナが積まれています。



 このほかの出演“車”は、貨物コンテナを機内に運び込むハイリフトローダーと、羽田空港内で移動に使われる1人乗りの電気自動車COMS。COMSはコンビニの宅配サービスで使っているところもありますね。


 また、JALや飛行機のことを知ってもらおうと「超JALマスターチャレンジ」という企画も実施されました。まずは飛行機に乗るときのように「出発カウンター」で用紙を受け取って出発。ブース内にある、様々な展示品を通して「超JALマスター」になるべく、学んでいきます。

 飛行機に装備されているグッズの展示や、ボーイング777-300ERのジェットエンジン(GE90-115B)に使われているファンブレードの実物もあります。最近の旅客機用ターボファンジェットエンジンは、推力のほとんどを前面のファンブレードから生み出しています。いわば巨大な扇風機。このため、多くの風を送れるよう、複雑な形状になっています。カーボングラファイト製で、銀色の前縁部はチタン製です。


 整備を担当するJALエンジニアリングの職員のみなさんがエンジン部品で作った「天使のオーケストラ」という作品も展示されています。オーケストラのメンバーの体は圧縮機(コンプレッサー)に使われているファンブレード。演奏しているステージは、そのファンブレードを固定する部品でできています。


 飛行機の航法に欠かせないのが、方位を示すジャイロ。現在の飛行機では光を使ったリングレーザージャイロというものが用いられていますが、展示されていたのは昔ながらの“コマ”の原理を使ったメカニカルなもの。

 しかもこのジャイロ、日本の航空会社で初めて使われたジェット旅客機、ダグラスDC-8-32型「FUJI号」(登録記号:JA8001)に使われていたもの。日本の民間航空の歴史に残る、貴重な品物です。FUJI号は残念ながら機体の完全保存はできませんでしたが、ファーストクラスラウンジを含む機首部分が保存され、2017年のニコニコ超会議で展示されたこともありました。

 最後に到着カウンターで答え合わせ。初音ミクコラボの「JAL踊ってみたシール」やオリジナルチャームといったグッズが配布されたほか、ICカードのJALマイレージクラブカードやJALカードではちょっとしたボーナスもありました。

(取材:咲村珠樹)